アプリケーションについて
AXIS Sensor Metrics Dashboardを使用すると、装置に接続されているセンサーから構造化された方法でデータを収集、保存、可視化できます。
対応デバイスのリストについては、axis.com/ja-jp/products/axis-sensor-metrics-dashboard#compatible-productsをご覧ください。
サポートされているセンサー
このアプリケーションは以下のセンサータイプに対応します。
Axis内蔵加速度センサー
RS232シリアルポートモードを使用する衛星ナビゲーションシステム
IPまたはRS485シリアルポートモードを使用するすべてのシングルレジスタデータホルダーModbusデバイス
使用するシリアルポートモードを選択する必要があります。
Modbusデータソースは1つのレジスタからのみ読み取ります。より多くのレジスタにアクセスするには、さらにデータソースを追加します。
開始する
アプリケーションのダウンロードとインストール
アプリケーションをインストールするには、axis.com/ja-jp/products/axis-sensor-metrics-dashboardに移動し、最新バージョンをダウンロードします。アプリケーションをインストールするデバイスにログインし、以下の手順に従います。
[Apps] (アプリ) に移動します。
[Add app (アプリの追加)] をクリックします。
ダウンロードフォルダー内のファイルを選択します。
[インストール] をクリックします。
アプリを起動すると、アプリがアクティブ化されます。
アプリケーションをアップグレードするには、新しいバージョンをインストールするだけです。以前のバージョンをアンインストールする必要はありません。
アプリケーションの設定
データソースの追加
データを収集して可視化するには、デバイスにデータソースを追加します。
AXIS Sensor Metrics Dashboardで、[Source (ソース)] に移動します。
[+ Add data source (データソースの追加)] をクリックします。
ソース名を追加します。
[Source (ソース)] ドロップダウンメニューで、追加するセンサーのタイプを選択します。
[Sensor (センサー)] で、センサーのタイプとセンサー出力のユニットを入力します。
センサータイプ固有の設定を行います。
[保存] をクリックします。
センサーからデータの読み取りを開始するには、[Start (開始)] をオンにします。
- センサーに指定した名前、タイプ、ユニットは、[Dashboard (ダッシュボード)] タブに表示されます。詳細については、ライブセンサーデータをダッシュボードで表示するを参照してください。
データソースの編集
[Source (ソース)] に移動します。
編集するソースの をクリックします。
ドロップダウンメニューから [Edit (編集)] を選択し、センサー固有の設定を編集します。
ライブセンサーデータをダッシュボードで表示する
[Source (ソース)] に移動します。
データを表示するセンサーに移動し、[Start (開始)] がオンになっていることを確認します。
センサーから読み取った最新のデータを表示するには [Dashboard (ダッシュボード)] に移動します。
- センサーに指定した名前、タイプ、ユニットは、[Dashboard (ダッシュボード)] タブに表示されます。設定を編集する場合は、データソースの編集を参照してください。
データソースからデータをダウンロードする
センサーメトリックデータをファイルにダウンロードし、Microsoft® Excelなどのアプリケーションでより便利に使用できます。ファイル形式はCSVです。
[Source (ソース)] に移動します。
データをダウンロードするソースの をクリックします。
ドロップダウンメニューで [Download data (データをダウンロード)] を選択します。
ドロップダウンメニューからファイルを選択します。
[Download (ダウンロード)] をクリックします。
- ファイルがダウンロードフォルダーにダウンロードされます。このファイルは [Data files (データファイル)] から後日再度ダウンロードすることもできます。
- [Data files (データファイル)] からcsvファイルをダウンロードするには、以下の手順に従います。
[Data files (データファイル)] に移動します。
ダウンロードするファイルを選択します。
ファイル名の横にあるダウンロードアイコンをクリックします。
- ファイルサイズによっては、ダウンロードに時間がかかる場合があります。
経度と緯度のGPSデータ列はラジアンで表示されます。
データソースの削除
不要になったセンサーメトリックデータソースを削除することができます。削除されたソースからのデータは収集されなくなりますが、保存されたデータには影響しません。
[Source (ソース)] に移動します。
削除するソースのをクリックします。
ドロップダウンメニューで [Remove (削除)] を選択します。
[はい] をクリックして確認します。
センサーの接続
ネットワークまたはシリアルポートを使用して、センサーをメインユニットに接続できます。
Modbus over IP:
センサーをカメラと同じWi-Fiネットワークに接続します。必ずカメラと同じサブネット内のIPアドレスを割り当ててください。
シリアル経由のModbus:
Modbusシリアル (RS485) 装置をカメラのシリアルポートに接続します。F9114/F9111シリアルポートのピン配置の説明はF9114ユーザーマニュアルに記載されています。
GPS:
GPS (RS232) をカメラのシリアルポートの正しいピンに接続します。 F9114/F9111シリアルポートのピン配置の説明はF9111ユーザーマニュアルに記載されています。
例
シリアルModbusデータソースを追加する
この例では、シリアル接続を介してModbusデータソースを追加します。
[+ Add data source (データソースの追加)] をクリックします。
ソースの名前を入力します。
[Source (ソース)] ドロップダウンメニューで [Modbus over Serial (シリアル経由のModbus)] を選択します。
[Current serial port configuration on main unit (メインユニットの現在のシリアルポート設定)] リンクをクリックして、Modbus装置の要件に一致するようにシリアルポートを設定します。
アプリケーションに戻り、[Sample time (サンプル時間)] を設定して時間の単位を選択します。
サンプル時間によって、アプリケーションがセンサーからデータを読み取り、ダッシュボードの値を更新し、CSVファイルに値を書き込む頻度が決まります。
センサーデータをダッシュボードに表示するには、[Type (タイプ)] と [Unit (単位)] を追加します。
[Device ID (デバイスID)] を設定します。必要に応じてmodbus ベンダーのマニュアルを参照してください。
読み取り元の [Register (レジスタ)] を設定します。通常、これはベンダーのマニュアルにも記載されています。
[Scaling (スケーリング)] と [Offset (オフセット)] を指定します。
この値を使用して、センサーデータの測定単位を変換できます。
[Test read (テスト読み取り)] をクリックして、どのセンサー値が読み取られるかを確認します。
これは、装置が正しく設定され、配線されていることを確認する簡単な方法です。
[Threshold (閾値)] をオンにして閾値を追加します、この閾値を超えると、イベント管理のトリガーとして使用されます。
[Retention time (保存期間)] を設定します。
保存期間には、作成されたデータファイルが自動削除されるまでのSDカード上に保持される期間を指定します。
[追加] をクリックします。
[Start (開始)] をクリックして、データソースからの読み取りを開始します。
[Write to Modbus device (Modbusデバイスに書き込み)] セクションで、特定のレジスタの値を変更できます。たとえば、Modbusセンサーのボーレートを変更できます。別の使用例としては、同一の装置が複数ある場合に、それらの装置が並列に通信できるようにするために、それらの装置に異なる装置IDを割り当てます。
GPSデータソースの追加
この例では、RS232シリアル接続を介して接続されたGPS装置を追加します。
[+ Add data source (データソースの追加)] をクリックします。
ソースの名前を入力します。
[Source (ソース)] ドロップダウンメニューで [Satellite navigation (GPS) (衛星ナビゲーション (GPS))] を選択します。
[Current serial port configuration on main unit (メインユニットの現在のシリアルポート設定)] リンクをクリックし、RS232 GPSデバイスの要件に合わせてカメラのシリアルポートを設定します。必要に応じて、GPSベンダーのマニュアルを参照してください。
アプリケーションに戻り、Retention time (保存期間) を設定します。
保存期間には、作成されたデータファイルがSDカード上に保持される期間を指定します。指定した期間が経過すると、それらのファイルは自動的に削除されます。
[追加] をクリックします。
[Start (開始)] をクリックして、データソースからの読み取りを開始します。
イベントのログ記録を有効にする (オプション):
データソース設定に移動します。
速度イベント機能を有効にするには、[Speed event (速度イベント)] をオンに切り替えます。
適切な閾値を選択します。
イベントをルールの条件として使用するには、「イベント管理でセンサーデータを使用する」の手順7~14を実行します。
GPSデータソースは、シリアルポートモードがRS232に設定されている場合にのみ機能します。RS485で接続されたGPSの使用はサポートされていません。
イベントのルールを設定する
特定のイベントが発生したときにデバイスにアクションを実行させるように、ルールを作成することができます。ルールは条件とアクションで構成されます。条件を使用して、アクションをトリガーすることができます。たとえば、デバイスは動きを検知したときに、録画を開始したり、電子メールを送信したりすることができ、デバイスが録画をしている間にオーバーレイテキストを表示することができます。
特定のイベントが発生したときにデバイスにアクションを実行させるように、ルールを作成することができます。ルールは条件とアクションで構成されます。条件を使用して、アクションをトリガーすることができます。たとえば、デバイスはスケジュールに従って、または呼び出しを受信したときに音声クリップを再生したり、デバイスのIPアドレスが変更されたときに電子メールを送信したりすることができます。
詳細については、ガイド「イベントのルールの使用開始」を参照してください。
イベント管理でセンサーデータを使用する
この使用例では、装置の加速度センサーからのデータに基づいてLEDを点滅させます。
- 装置のWebインターフェースでアプリに移動します。
[Sources (ソース)] に移動します。
[Accelerometer (加速度センサー)] に移動し、[...] メニューをクリックします。
ドロップダウンメニューで [Edit (編集)] を選択します。
[Shock event (衝撃イベント)] を有効にします。
[Shock trigger level (衝撃トリガーレベル)] を、超えるとイベントがトリガーされる閾値に設定します。
[保存] をクリックします。
[System > Events (システム > イベント)] に移動します。
[+Add a rule (ルールの追加)] をクリックします。
ルールの名前を入力します。
[Condition (条件)] で、ドロップダウンメニューから [AXIS Sensor Metrics Dashboard: Shock (AXIS Sensor Metrics Dashboard: 衝撃)] を選択します。
[Action (アクション)] で、[Flash status LED (ステータスLEDの点滅)] を選択します。
色を選択します。
点滅の持続時間を選択します。
[保存] をクリックします。