アプリケーションについて
AXIS SensorMetrics Dashboardは、AXISF91メインユニットのすべてにプリインストールされています。このアプリケーションを使用すると、メインユニットに接続されたセンサーからのデータを構造化された方法で収集・可視化し、メインユニットのSDカードにデータを保存することができます。
対応デバイスのリストについては、axis.com/ja-jp/products/axis-sensor-metrics-dashboard#compatible-products をご覧ください。
サポートされているセンサー
このアプリケーションは以下のセンサータイプに対応します。
Axis内蔵加速度センサー
シリアルポートモードを使用する衛星ナビゲーションシステム
IPまたはシリアルポートモードを使用するすべてのシングルレジスタデータホルダーModbusデバイス
使用するシリアルポートモードを選択する必要があります。
Modbusデータソースは1つのレジスタからのみ読み取ります。より多くのレジスタにアクセスするには、さらにデータソースを追加します。
設定
データソースの追加
データを収集して可視化するには、デバイスにデータソースを追加します。
AXIS Sensor Metrics Dashboardで、[Source (ソース)] に移動します。
[+ Add data source (データソースの追加)] をクリックします。
ソース名を追加します。
[Source (ソース)] ドロップダウンメニューで、追加するセンサーのタイプを選択します。
[Sensor (センサー)] で、センサーのタイプとセンサー出力のユニットを入力します。
センサータイプ固有の設定を行います。
[保存] をクリックします。
センサーからデータの読み取りを開始するには、[Start (開始)] をオンにします。
- センサーに指定した名前、タイプ、ユニットは、[Dashboard (ダッシュボード)] タブに表示されます。詳細については、ライブセンサーデータをダッシュボードで表示するを参照してください。
データソースの編集
[Source (ソース)] に移動します。
編集するソースの をクリックします。
ドロップダウンメニューから [Edit (編集)] を選択し、センサー固有の設定を編集します。
ダッシュボードに表示するセンサーを選択する
[Dashboard (ダッシュボード)] に移動します。
[Edit] (編集) をクリックします。
- をクリックするとセンサーが非表示になります。
+ をクリックするとセンサーが表示されます。
[保存] をクリックします。
ライブセンサーデータをダッシュボードで表示する
[Source (ソース)] に移動します。
データを表示するセンサーに移動し、[Start (開始)] がオンになっていることを確認します。
センサーから読み取った最新のデータを表示するには [Dashboard (ダッシュボード)] に移動します。
- センサーに指定した名前、タイプ、ユニットは、[Dashboard (ダッシュボード)] タブに表示されます。設定を編集する場合は、データソースの編集を参照してください。
センサーデータをビデオオーバーレイとして表示する
ライブセンサーデータをオーバーレイとして表示するには、以下の手順に従って、データソースの設定で有効にする必要があります。
AXIS Sensor Metrics Dashboardで、[Source (ソース)] に移動します。
[+ Add data source (データソースを追加)] をクリックするか、既存のデータソースで をクリックして [Edit (編集)] を選択します。
データソースの設定で、[Video overlay (ビデオオーバーレイ)] に移動します。
[Enable output to video overlay (ビデオオーバーレイへの出力を有効にする)] をオンにします。
このセンサーに割り当てるD番号 (例: D1) を確認します。この番号はオーバーレイの設定に必要です。
以下の手順に従って、オーバーレイに含む内容を選択します。
センサー名を示す [Name (名前)]。
センサータイプを示す [Type (タイプ)]。
単位を示す [Unit (単位)]。
[Add (追加)] または [Save (保存)] をクリックします。
ビデオにオーバーレイを追加する:
AXIS Sensor Metrics Dashboardが正常に動作していることを確認します。開始するには、[Source (ソース)] に移動し、データソースを選択し、[Start (開始)] に切り替えます。
[Video (ビデオ)] > [Overlay (オーバーレイ)] に移動します。
[Text (テキスト)] を選択します。
+ をクリックするとオーバーレイが追加されます。
センサーの設定からD番号を入力し、センサーデータを表示します (例: #D1)。
任意で、[Modifiers (修飾子)] のリストから日付や時刻などの他の修飾子を追加することも可能です。
オーバーレイの外観を調整します。
オーバーレイの編集または削除
オーバーレイを編集するには、そのオーバーレイをクリックし、変更を加えます。
オーバーレイを削除するには、 をクリックします。
オーバーレイが設定されている状態でAXIS Sensor Metrics Dashboardをオフにすると、そのオーバーレイにはライブデータではなく最後に記録されたデータが表示されます。
データソースからデータをダウンロードする
センサーメトリックデータをファイルにダウンロードし、Microsoft® Excelなどのアプリケーションでより便利に使用できます。ファイル形式はCSVです。
[Source (ソース)] に移動します。
データをダウンロードするソースの をクリックします。
ドロップダウンメニューで [Download data (データをダウンロード)] を選択します。
ドロップダウンメニューからファイルを選択します。
[Download (ダウンロード)] をクリックします。
- ファイルがダウンロードフォルダーにダウンロードされます。このファイルは [Data files (データファイル)] から後日再度ダウンロードすることもできます。
- [Data files (データファイル)] からcsvファイルをダウンロードするには、以下の手順に従います。
[Data files (データファイル)] に移動します。
ダウンロードするファイルを選択します。
ファイル名の横にあるダウンロードアイコンをクリックします。
- ファイルサイズによっては、ダウンロードに時間がかかる場合があります。
経度と緯度のGPSデータ列はラジアンで表示されます。
データソースの削除
不要になったセンサーメトリックデータソースを削除することができます。削除されたソースからのデータは収集されなくなりますが、保存されたデータには影響しません。
[Source (ソース)] に移動します。
削除するソースのをクリックします。
ドロップダウンメニューで [Remove (削除)] を選択します。
[はい] をクリックして確認します。
センサーの接続
ネットワークまたはシリアルポートを使用して、センサーをメインユニットに接続できます。
Modbus over IP:
センサーをカメラと同じWi-Fiネットワークに接続します。必ずカメラと同じサブネット内のIPアドレスを割り当ててください。
シリアル経由のModbus:
Modbusシリアル (RS485) 装置をカメラのシリアルポートに接続します。F9114/F9111シリアルポートのピン配置の説明はF9114ユーザーマニュアルに記載されています。
GPS:
GPSをカメラのシリアルポートの正しいピンに接続します。 F9114/F9111シリアルポートのピン配置の説明はF9114ユーザーマニュアルに記載されています。
例
シリアルModbusデータソースを追加する
この例では、シリアル接続を介してModbusデータソースを追加します。
[+ Add data source (データソースの追加)] をクリックします。
ソースの名前を入力します。
[Source (ソース)] ドロップダウンメニューで [Modbus over Serial (シリアル経由のModbus)] を選択します。
[Current serial port configuration on main unit (メインユニットの現在のシリアルポート設定)] リンクをクリックして、Modbus装置の要件に一致するようにシリアルポートを設定します。
アプリケーションに戻り、[Sample time (サンプル時間)] を設定して時間の単位を選択します。
サンプル時間によって、アプリケーションがセンサーからデータを読み取り、ダッシュボードの値を更新し、CSVファイルに値を書き込む頻度が決まります。
センサーデータをダッシュボードに表示するには、[Type (タイプ)] と [Unit (単位)] を追加します。
[Device ID (デバイスID)] を設定します。必要に応じてmodbus ベンダーのマニュアルを参照してください。
読み取り元の [Register (レジスタ)] を設定します。通常、これはベンダーのマニュアルにも記載されています。
[Scaling (スケーリング)] と [Offset (オフセット)] を指定します。
この値を使用して、センサーデータの測定単位を変換できます。
[Test read (テスト読み取り)] をクリックして、どのセンサー値が読み取られるかを確認します。
これは、装置が正しく設定され、配線されていることを確認する簡単な方法です。
[Threshold (閾値)] をオンにして閾値を追加します、この閾値を超えると、イベント管理のトリガーとして使用されます。
[Retention time (保存期間)] を設定します。
保存期間には、作成されたデータファイルが自動削除されるまでのSDカード上に保持される期間を指定します。
[追加] をクリックします。
[Start (開始)] をクリックして、データソースからの読み取りを開始します。
[Write to Modbus device (Modbusデバイスに書き込み)] セクションで、特定のレジスタの値を変更できます。たとえば、Modbusセンサーのボーレートを変更できます。別の使用例としては、同一の装置が複数ある場合に、それらの装置が並列に通信できるようにするために、それらの装置に異なる装置IDを割り当てます。
GPSデータソースの追加
この例では、シリアル接続を介して接続されるGPSデバイスを追加します。
[+ Add data source (データソースの追加)] をクリックします。
ソースの名前を入力します。
[Source (ソース)] ドロップダウンメニューで [Satellite navigation (GPS) (衛星ナビゲーション (GPS))] を選択します。
[Current serial port configuration on main unit (メインユニットの現在のシリアルポート設定)] のリンクをクリックして、 GPSデバイスの要件に一致するようにカメラのシリアルポートを設定します。必要に応じて、GPSベンダーのマニュアルを参照してください。
アプリケーションに戻り、Retention time (保存期間) を設定します。
保存期間には、作成されたデータファイルがSDカード上に保持される期間を指定します。指定した期間が経過すると、それらのファイルは自動的に削除されます。
[追加] をクリックします。
[Start (開始)] をクリックして、データソースからの読み取りを開始します。
以下の手順に従って、イベントのログ記録を有効にします (オプション)。
データソース設定に移動します。
速度イベント機能を有効にするには、[Speed event (速度イベント)] をオンに切り替えます。
適切な閾値を選択します。
イベントをルールの条件として使用するには、「イベント管理でセンサーデータを使用する」の手順7~14を実行します。
イベント管理でセンサーデータを使用する
この使用例では、装置の加速度センサーからのデータに基づいてLEDを点滅させます。
- 装置のWebインターフェースでアプリに移動します。
[Sources (ソース)] に移動します。
[Accelerometer (加速度センサー)] に移動し、[...] メニューをクリックします。
ドロップダウンメニューで [Edit (編集)] を選択します。
[Shock event (衝撃イベント)] を有効にします。
[Shock trigger level (衝撃トリガーレベル)] を、超えるとイベントがトリガーされる閾値に設定します。
[保存] をクリックします。
[System > Events (システム > イベント)] に移動します。
[+Add a rule (ルールの追加)] をクリックします。
ルールの名前を入力します。
[Condition (条件)] で、ドロップダウンメニューから [AXIS Sensor Metrics Dashboard: Shock (AXIS Sensor Metrics Dashboard: 衝撃)] を選択します。
[Action (アクション)] で、[Flash status LED (ステータスLEDの点滅)] を選択します。
色を選択します。
点滅の持続時間を選択します。
[保存] をクリックします。