製品概要
- 光ファイバーコネクター (SFP)
- ネットワークコネクターRJ45 (PoE)
- イーサネットRJ45コネクター (DATA)
- 音声コネクター
- 電源コネクター
- I/Oコネクター
- PoE LED
- 電源LED
ハートビート検知
AXIS TU8003は、対応しているカメラに電源を供給しながら、ハートビート信号を送信します。カメラが2分以内にハートビートを返さない場合、AXIS TU8003はカメラを再起動します。
カメラがAXIS TU8003にハートビート信号を送信し続けている間でも、ユーザーがカメラにアクセスできなくなったり、適切な画像を表示できなくなったりすることがあります。カメラはハートビート信号を返している限り再起動しません。
設定
装置について
サポートされているAxisカメラにミッドスパンを接続すると、音声とI/Oの設定がカメラのWebページに表示されます。
リンクローカルアドレス (設定不要) とIPv4ネットワークプロトコルがオンになっていることを確認します。なっていないと、音声とI/Oが機能しません。
本マニュアルで説明しているすべての設定はカメラのWebページから管理することができます。
音声
録画に音声を追加する
- 音声をオンにする:
- [Settings > Audio (設定 > 音声)] に移動し、[Allow audio (音声を有効にする)] をオンにします。 
- [Input > Type (入力 > 種類)] に移動し、音声ソースを選択します。 
- 録画に使用するストリームプロファイルを編集します。
- [Settings > Stream (設定 > ストリーム)] に移動し、[Stream profiles (ストリームプロファイル)] をクリックします。 
- ストリームプロファイルを選択し、[Audio (音声)] をクリックします。 
- チェックボックスを選択し、[Include (対象)] を選択します。 
- [保存] をクリックします。 
- [閉じる] をクリックします。 
双方向音声通信を許可
カメラのユーザーインターフェースで双方向音声通信を設定した場合は、ビデオ管理システムを使ってその機能を活用します。
- 音声入力コネクターにマイクを接続します。 
- 音声出力コネクターにスピーカーを接続します。 
- 以下の手順に従って、カメラのWebページで双方向音声を許可します。
- [Video > Stream > Audio (ビデオ > ストリーム> 音声)] に移動し、音声を対象に含めます。 
- [Audio > Device settings (音声 > 装置の設定)] に移動し、音声が許可されていることを確認します。 
- 適切な入力ソースをオンにします。 
- 入力ソースを変更する場合は、[Apply changes (変更を適用する)] をクリックします。 
- [System > Plain config (システム > プレイン設定)] に移動します。 
- [Select group (グループの選択)] を [Audio (音声)] に設定します。 
- [Duplex mode (通信モード)] が [Full duplex (全二重)] に設定されていることを確認します。 
イベント
アクションをトリガーする
- Settings > System > Events (設定 > システム > イベント) に移動し、ルールを設定します。このルールでは、装置が特定のアクションを実行するタイミングを定義します。ルールは、スケジュール、繰り返し、または動体検知によるトリガーなどを利用して設定できます。 
- アクションをトリガーするために満たす必要がある [Condition (条件)] を選択します。ルールに複数の条件を指定した場合は、すべての条件が満たされたときにアクションがトリガーされます。 
- 条件が満たされたときにデバイスが実行する Action (アクション) を選択します。 
アクティブなルールを変更する場合は、ルールを再起動して変更内容を有効にする必要があります。
PIR検知器が動きを検知したときにビデオを録画する
この例では、Axis PIR検知器を製品に接続し、検知器が動きを検知したときに録画を開始するようにカメラを設定する方法について説明します。
- 必要なハードウェア
- 3ワイヤーケーブル (アース、電源、I/O) 
- Axis PIR検知器 
ワイヤーを接続する前に、製品を電源から切り離します。すべての接続が完了した後に電源に再接続します。
- 製品のI/Oコネクターに配線を接続します
- 注I/Oコネクターについては、コネクターを参照してください。 
- アース線をピン1 (GND/-) に接続します。 
- 電源ワイヤーをピン2 (12 V DC出力) に接続します。 
- I/Oワイヤーをピン3 (I/O入力) に接続します。 
- PIR検知器のI/Oコネクターに配線を接続します
- アース線のもう一方の端をピン1 (GND/-) に接続します。 
- 電源ワイヤーのもう一方の端をピン2 (DC入力/+) に接続します。 
- I/Oワイヤーのもう一方の端をピン3 (I/O出力) に接続します。 
- カメラのWebページでI/Oポートを設定します
- [Settings > System (設定 > システム)] > [I/O ports (I/Oポート)] の順に移動します。 
- [Port 1 (ポート1)] ドロップダウンリストから [Input (入力)] を選択します。 
- 入力モジュールに分かりやすい名前を付けます。 
- PIR検知器が動きを検知したときに、検知器がカメラに信号を送信するようにするには、ドロップダウンリストから [Closed circuit (閉路)] を選択します。 
カメラがPIR検知器から信号を受信したときに、カメラをトリガーして録画を開始するには、カメラのWebページでルールを作成する必要があります。
トラブルシューティング
- ミッドスパンの電源が入らない
- 電源ケーブルが正しく接続されていることを確認します。 
- 電源を切断し、その後再投入して、電源投入シーケンス中のインジケーターの状態を確認します。 
- 電源ケーブルが正常に機能することを確認します。 
- 電源を投入しても装置が動作しない
- 受電側装置がPoEに対応しているかを確認します。 
- 4つのワイヤーペアを有する標準のカテゴリー5e/6、ストレートケーブルを使用しているかを確認します。 
- 受電側装置がPoEポートに接続されていることを確認します。 
- 外部パワースプリッタを使用している場合は、正常に動作していることを確認します。 
- ツイストペアケーブルまたはRJ45コネクターに短絡 (ショート) がないことを確認します。 
- 可能な場合は、同じ受電側装置を別のミッドスパンに再接続します。 
- 端末装置は動作しているが、データリンクが確立されない
- イーサネットRJ45ケーブルを使用している場合は、標準のカテゴリー5e/6、4ペアのストレートケーブルが使用されていることを確認します。 
- イーサネットRJ45ケーブルを使用している場合は、ソースから負荷/端末機器までのイーサーネットケーブルの長さが100 m (330 ft)を超えていないことを確認します。 
- 光ファイバーケーブルを使用している場合は、ケーブルとSFPモジュールが正しいタイプであり、ケーブルが機能していることを確認します。 
- 外部パワースプリッタを使用している場合は、正常に動作していることを確認します。 
- 可能な場合は、同じ受電側装置を別のミッドスパンに再接続します。 
- 音声とI/Oが機能しません。
- [System (システム)] > [Plain config (プレイン設定)] > [Network (ネットワーク)] に移動し、リンクローカルアドレス (ZeroConf) とIPv4の両方がオンになっていることを確認します。 
仕様
LEDインジケーター
| LEDの色 | 挙動 | 説明 | 
| オフ | 電源オフ | |
| 緑 | 塗りつぶし | 電源オン | 
| LEDの色 | 挙動 | 説明 | 
| オフ | 装置が接続されていません。 | |
| 赤 | 塗りつぶし | リモート装置が接続されているが、PoEネゴシエーションが失敗したか、ポートが過負荷または短絡。 | 
| 緑 | 塗りつぶし | リモート装置が接続され、PoEネゴシエーションが成功し、ポートが負荷を供給中。 | 
コネクター
ネットワーク コネクター
本製品は、次の複数のネットワークコネクターを付属しています。
- PoE: High Power over Ethernet (High PoE) 対応RJ45コネクター 
- SFP: SFPモジュールを光ファイバーケーブルで接続するためのSFPコネクター 
- DATA: デバイスをRJ45ケーブルで接続するためのRJ45コネクター 
装置をSFPポートまたはデータポートに接続できます。2台の装置を接続 (各ポートに1台の装置を接続) する場合、SFPポートに接続された装置が優先されます。
音声コネクター
音声入出力用4ピンターミナルブロック。
| 機能 | ピン | メモ | 
| GND | 1 | アース | 
| 12 V | 2 | 外部ソース用12V | 
| ライン入力 | 3 | 音声入力 | 
| ライン出力端子 | 4 | 音声出力 | 
I/Oコネクター
- デジタル入力
- 開回路と閉回路の切り替えが可能な装置 (PIRセンサー、ドア/窓の接触、ガラス破損検知器など) を接続するための入力です。
- デジタル出力
- リレーやLEDなどの外部デバイスを接続します。接続したデバイスは、VAPIX®アプリケーションプログラミングインターフェース、イベント、または製品のWebページで起動することができます。
- オン/オフ
- PoE出力のオン/オフを切り替えます。
6ピンターミナルブロック
| 機能 | ピン | メモ | 仕様 | 
| DCアース | 1 | 0 V DC | |
| DC出力 | 2 | 補助装置の電源供給に使用できます。 注:このピンは、電源出力としてのみ使用できます。 | 12 V DC 最大負荷 = 50 mA | 
| 設定可能 (入力または出力) | 3–5 | デジタル入力 – 動作させるにはピン1に接続し、動作させない場合はフロート状態 (未接続) のままにします。 | 0~最大30 V DC | 
| デジタル出力 – アクティブ時はピン1 (DCアース) に内部で接続し、非アクティブ時はフロート状態 (未接続) になります。リレーなどの誘導負荷とともに使用する場合は、過渡電圧から保護するために、負荷と並列にダイオードを接続します。 | 0~30 V DC (最大)、オープンドレイン、100 mA | ||
| CAM ON/OFF | 6 | CAM ON: カメラの電源をオンのままにするには、このピンを7秒以上フローティング (非接続) にします。 CAM OFF: ピン1に7秒以上接続するとカメラの電源がオフになります。 | 
例
- DCアース
- DC出力12 V、最大50 mA
- 設定可能I/O
- 設定可能I/O
- 設定可能I/O
- CAMオン/オフ