本ガイドについて
このガイドでは、AXIS Camera Station Proのインストールおよび移行シナリオについて説明します。初めてソフトウェアをインストールされる場合、以前のバージョンからアップグレードされる場合、あるいはシステムを新規のハードウェアに移行される場合でも、ここでは手順を追って説明が行われます。
インストールや移行を開始する前に、システムが適切に構成されていることを確認するため、ハードウェア要件およびライセンス情報を確認してください。
ご自身の状況に合った項目を選択してください:
- 初めてAXIS Camera Station Proをインストールする場合:
- 現在AXIS Camera Station 5を使用している場合:
AXIS Camera Station 5からAXIS Camera Station Proにアップグレードに移動します。ここでは、同一サーバーでのアップグレード、またはアップグレードと同時に新しいハードウェアへ移行する方法について説明しています。
- 現在AXIS Camera Station Proを使用していて、別のサーバーへ移行する必要がある場合:
- システム要件やライセンスに関する情報が必要な場合:
ハードウェアのガイドラインを参照ください。
ライセンスを参照ください。
この設定がお使いのシステムに与える影響については、Axisは一切の責任を負いません。変更が失敗した場合や、その他の予期しない結果が発生した場合は、設定を復元する必要があります。
ハードウェアのガイドライン
このセクションでは、Axis Camera Station Proシステムの設計と設定について説明します。システム要件は、接続されているデバイスの数および生成するビットレートによって異なります。まずはサーバー要件 およびクライアント要件の表を参照してください。
信頼性の高い録画ソリューションとして、この用途向けに設計および検証されたAxisのネットワークビデオレコーダーおよびワークステーションのご利用をご検討ください。
サーバー要件
次の表に、物理サーバーのサーバー要件を示します。仮想マシンについては、仮想環境のAXIS Camera Stationについてのテクニカルペーパーを参照してください。
最小と書かれた表は、AXIS Camera Station Proを実行するための最小システム要件を示しています。最小要件のシステムは、スマート検索2のフリーテキスト検索機能に対応していません。より多くのシステムリソースを必要とする高度な機能を使用すると、最適なユーザーエクスペリエンスが得られない場合があります。詳細については、システム設計およびシステムメンテナンスを参照してください。
最大128メガビット/秒の録画ビットレート、または8ビデオチャンネル、最大16枚のドア:
| 最小 | |
| OS | Windows 10 Pro以降 (1) |
| CPU | Intel® Core i37th Gen /Intel® Elkhart Lake |
| メモリー | 8 GB DDR4 |
| OSドライブ | 120GB SSD |
| ストレージドライブ | 単一HDD |
| ネットワーク | NIC x1 @ 1 Gbps |
最大128メガビット/秒の録画ビットレート、または8ビデオチャンネル、最大16枚のドア:
| 推奨 | |||||||||||||
| OS | Windows 10 Pro以降 (1) | ||||||||||||
| CPU | Intel® Core i38th Gen /Intel® Core i39th Gen | ||||||||||||
| メモリー | 16 GB DDR5 | ||||||||||||
| OSドライブ | 256GB SSD | ||||||||||||
| ストレージドライブ | 単一HDD(2) | ||||||||||||
| ネットワーク | NIC x1 @ 1 Gbps | ||||||||||||
最大256メガビット/秒の録画ビットレート、または32ビデオチャンネル、最大64枚のドア:
| 推奨 | ||||||||||||||||||||||||||
| OS | Windows 10 Pro以降 (1) | |||||||||||||||||||||||||
| CPU | Intel® Core i58th Gen / Intel® Core i312th Gen | |||||||||||||||||||||||||
| メモリー | 16 GB DDR5 | |||||||||||||||||||||||||
| OSドライブ | 256GB SSD | |||||||||||||||||||||||||
| ストレージドライブ | 単一または複数のHDD(2) | |||||||||||||||||||||||||
| ネットワーク | NIC x1 @ 1 Gbps | |||||||||||||||||||||||||
最大512メガビット/秒の録画ビットレート、または64ビデオチャンネル、最大128枚のドア:
| 推奨 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| OS | Windows 10 Pro以降 (1) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| CPU | Intel® Xeon E11th Gen / Intel® Xeon Silver2nd Gen Scalable | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| メモリー | 16 GB DDR5 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| OSドライブ | 480 GB SSD | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| ストレージドライブ | HDD x4 RAID 5、6または10(2) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| ネットワーク | NIC x2 @ 1 Gbps | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
最大1500メガビット/秒の録画ビットレート、または150ビデオチャンネル、最大400枚のドア:
| 推奨 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| OS | Windows 10 Pro以降 (1) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| CPU | Intel® Xeon Silver3rd Gen Scalable | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| メモリー | 32 GB DDR5 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| OSドライブ | 480 GB SSD | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| ストレージドライブ | HDD ×12 RAID 6または10(2) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| ネットワーク | 2x NIC @ 10 Gbps | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(1)対応しているすべてのオペレーティングシステムの一覧については、リリースノートをご覧ください。Microsoftから提供されている最新のサービスパックを常に使用することをお勧めします。
(2)最高のパフォーマンスおよび信頼性を得るには、ローカルストレージまたは高パフォーマンスNASをご使用ください。ビデオストレージには、監視クラスまたはエンタープライズクラスのドライブのみを使用してください。
サーバーの拡張性
一般に、システムを拡張するために、より強力なハードウェアを使用できます。ただし、この方法には限界があります。システムが150のビデオチャンネル数に近づいた場合、システムを複数のサーバーに分割することをお勧めします。さらに、多くのビデオオペレーターが同時に再生やスクラブを行う場合など、システムの使用量が多いと予想される場合は、チャンネル数を減らしてこの推奨事項を実行する必要があります。
サーバーあたりのデバイス数を増やしてシステムを拡張するには、ローカルディスクやNAS (ネットワークストレージ) ではなく、AXIS S30 Recorder Seriesに録画します。この方法により、サーバーの負荷が大幅に軽減され、性能の低いサーバーハードウェアでもさらに多くのビデオチャンネルを追加できるようになります。
録画ビットレート
サーバーあたりのビデオチャンネル数
AXIS S30 Recordersへの録画
ローカルディスクへの録画
多くのアクティブなオペレーターが再生しながら、ローカルディスクに録画
A. AXIS S1216または同等品
B. AXIS S1232または同等品
C. AXIS S1296または同等品
D. 複数のAXIS S1296または同等品
クライアント要件
4Kサポートと1つのモニター1台による基本的な設定:
| 最小 | |
| OS | Windows 10 Pro以降 (1) |
| CPU | Intel® Core7th Gen |
| メモリー | 8 GB DDR4 |
| OSドライブ | 128 GB SSD |
| ネットワーク | NIC x1 @ 1 Gbps |
| グラフィックスカード | Intel® HD Graphics 630 |
4Kサポートと1つのモニター1台による基本的な設定:
| 推奨 | |||||||||||||
| OS | Windows 10 Pro以降 (1) | ||||||||||||
| CPU | Intel® Core12th Gen | ||||||||||||
| メモリー | 8 GB DDR5デュアルチャンネル | ||||||||||||
| OSドライブ | 256GB SSD | ||||||||||||
| ネットワーク | NIC x1 @ 1 Gbps | ||||||||||||
| グラフィックスカード | Intel® UHD Graphics 730 | ||||||||||||
高度設定は4Kに対応し、最大4台のモニターを使用可能:
| 推奨 | ||||||||||||||||||||||||||
| OS | Windows 10 Pro以降 (1) | |||||||||||||||||||||||||
| CPU | Intel® Core12th Gen | |||||||||||||||||||||||||
| メモリー | 16 GB DDR5 | |||||||||||||||||||||||||
| OSドライブ | 256GB SSD | |||||||||||||||||||||||||
| ネットワーク | NIC x1 @ 1 Gbps | |||||||||||||||||||||||||
| グラフィックスカード | Nvidia T600または同等品 | |||||||||||||||||||||||||
(1)対応しているすべてのオペレーティングシステムの一覧については、リリースノートをご覧ください。Microsoftから提供されている最新のサービスパックを常に使用することをお勧めします。
システム設計
計画
AXIS Site Designerを使用して、システムを計画し、プロジェクトを追跡してストレージスペース、ネットワーク帯域幅、および機器の見積もりを取得します。ネットワークビデオレコーダーのハードウェアを選択する際は、サーバー要件を参照してください。
専用サーバー
AXIS Camera Station Proサーバーは、データベース、Active Directoryサーバー、印刷サーバー、テレフォニーサーバーなどの重要なソフトウェアや管理ソフトウェアがない専用コンピューターで実行することをお勧めします。
オペレーティングシステムドライブ
システムドライブにSSDを使用することを強くお勧めします。また、AXIS Camera Station Pro録画用のストレージオプションとして使用するシステムドライブの使用は避けることをお勧めします。これにより、フラグメンテーションやボトルネックを回避しながら、システム全体の安定性を保ち、パフォーマンスを向上させることができます。
ストレージドライブ
最高のパフォーマンスおよび信頼性を得るには、ローカルストレージまたは高パフォーマンスNASをご使用ください。ビデオストレージには、監視クラスまたはエンタープライズクラスのドライブのみを使用してください。
ストレージRAID
ストリーム録画は運用にかなり負荷がかかります。RAIDテクノロジーを使用する場合、監視クラスまたはエンタープライズクラスのドライブと組み合わせた高性能のハードウェアRAIDコントローラーをビデオストレージに使用することをお勧めします。
ネットワークアッタチトストレージ (NAS)
AXIS Camera Station Proは、NASへの録画の保存をフルサポートしています。ただし、NASに録画を保存すると、通常、ローカルディスクを使用する場合に比べてパフォーマンスがわずかに低下します。
ネットワーク
AXIS Camera Station Proは、複数のネットワークカードと複数の異なるネットワークを使用するオプションに対応しています。これにより、AXIS Camera Station Proサーバーが分離されたネットワークへの安全なアクセスを提供し、別のネットワーク上にカメラを設置することで、より安全な環境を構築することができます。Axisには、この安全なネットワークレイアウトで設計された購入後ただちに使用可能な録画ソリューションがいくつかあります。
さまざまなクライアントタイプ
難しい制限はありませんが、接続するクライアントの数が増えると、AXIS Camera Station Proサーバーのパフォーマンスに影響します。接続されたクライアントは、クライアントが使用するストリーム数やストリームプロファイルに関わらず、それぞれCPU負荷をわずかに増加させます。
AXIS Camera Station ProのWindowsクライアントは、通常、サーバーのパフォーマンスにほとんど影響を与えません。AXIS Camera Station Proモバイルアプリは、影響が非常に少ないです。ただし、AXIS Camera Station Pro WebクライアントとAXIS Camera Station Cloud Webクライアントは、Windowsクライアントと比較して、CPU使用率への影響が若干高くなります。
機能とコンポーネントの使用
AXIS Camera Station Proには「コンポーネント」と呼ばれる複数の新機能が含まれています。そのほとんどは、システムリソースへの影響が軽微ですが、スマート検索2、フリーテキスト検索、およびAxis Data Insights Dashboardは、多数のカメラと併用するとかなりのリソースを消費する場合があります。これらの機能を広範に使用する場合は、それらを使用するカメラの台数を制限するか、より処理能力の高いサーバーを選択してください。この他に、RAMの追加、CPUのアップグレード、より大容量で高速なSSDの使用などのアップグレードが有効です。
Audio Manager Pro
通常、AXIS Audio Manager ProとAXIS Camera Station Proは、同じサーバー上で問題なく動作します。ただし、最適なパフォーマンスのために、以下の場合には分離することをお勧めします。
同時音声ストリーム再生またはユニキャスト音声ストリームの数が多いことが予想される場合 (ハードウェアによって25~200件)。
スマート検索2、フリーテキスト検索、またはAxis Data Insights Dashboardなど、CPU使用率が80%を超えるようなリソースを大量に使用する機能を使用する場合。
CPU使用率が80%を超えるような、複数のカメラのライブビューや再生を同時に実行する場合。
わずかな遅延や音声の途切れも許容されない重要な状況でAXIS Audio Manager Proを使用する場合。
ハードウェア容量
リソースが限られているハードウェア (例: AXIS S2108) では、AXIS Camera Station Proとの並行して、最大25の同時ユニキャスト音声ストリームを推奨します。
より高性能なハードウェア (例: AXIS S22 Mk II Series、AXIS S12 Series、AXIS S93 Series) では、最大200の同時ユニキャスト音声ストリームを実行できます。
ビデオ録画やライブビューを処理しないサーバー (スタンドアロンまたはAXIS Camera Station Pro内のAXIS Audio Manager Proのみを実行するサーバー) については、最大300の同時ユニキャスト音声ストリームを推奨します。
マルチキャストサポート
AXIS Audio Manager Proのゾーンでマルチキャストを使用すると、各ストリームが一度だけ送信されるため、CPU負荷が大幅に軽減されます。これにより、数百台のスピーカーに対応できます。詳しくは、Axisネットワークオーディオのネットワーク要件についてのホワイトペーパーを参照してください。
ネットワークはマルチキャストに対応している必要があります。AXIS S21、AXIS S22、AXIS S22 Mk II、およびAXIS S30 Series の内部ネットワークは、マルチキャストに対応しています。
非ビデオデバイス
AXIS Camera Station Proは、音声デバイス、ドアコントローラー、ネットワークスイッチ、I/Oデバイスなど、幅広い非ビデオデバイスに対応しています。これらの非ビデオ装置は、カメラのようなビデオ装置と比較して、サーバーに同程度の負荷をかけません。一般的に、システムはAXIS Camera Station Proサーバーのパフォーマンスに影響を与えることなく、より多くの非ビデオ装置を処理することができます。
仮想マシン (VM)
AXIS Camera Station Proサーバーは、仮想化されたWindowsマシン上で実行できます。詳細については、仮想環境のAXIS Camera Stationテクニカルペーパーを参照してください。AXIS Camera Station ProクライアントをVM上で実行することは、主にグラフィックの制限からサポートしていません。
電源
予期しないシャットダウンが発生すると、データベースが破損し、ハードウェアまたはWindowsにダメージがおよぶ場合があります。UPSの使用を強くお勧めします。重要度の高いシステムについては、非常用電源回路に冗長電源を追加してください。ご使用の機器で推奨されているUPSについては、機器またはUPSのメーカーにご相談ください。
システムメンテナンス
最初の週
設置後1週間はシステムを注意深く監視することをお勧めします。適切なビデオ画質であることを確認するために、関連するすべての時間の録画素材のいくつかを見直すことをお勧めします。ビデオの品質を確認する際は、ライブビューだけに頼らず、さまざまな照度や活動の多い時間帯の録画もチェックしてください。
空き容量 - オペレーティングシステムドライブ
システムドライブに50 GBの空き容量を確保することを強くお勧めします。ドライブの空き容量がなくなると、クラッシュやデータの破損の危険性が高くなります。
空き容量 - ストレージドライブ
最適なパフォーマンスを得るために、AXIS Camera Station Proのローカルストレージドライブの空き容量を5%に保つように設定することをお勧めします。5%未満に設定した場合でも、AXIS Camera Station Proは機能し、ストレージドライブが一杯になるのを防ぎますが、大規模なシステムではパフォーマンスの問題が発生する可能性があります。
アンチウィルスとファイアウォール
ウィルススキャナーがデータベースを損傷する場合があります。AXIS Camera Station Pro、そのコンポーネント、および録画に使用するストレージドライブをスキャンから除外することをお勧めします。アンチウィルスとファイアウォールの両方がビデオデバイスからのトラフィックを変更する可能性があります。これらのデバイスからのトラフィックが自由に流れることを必ず確認してください。
アンチウイルスの除外に関する情報は、FAQ AXIS Camera Stationのアンチウイルス許可リストに含める項目を参照してください。
ファイアウォールの除外に関する情報については、次のFAQを参照してください。
バックアップ
AXIS Camera Station Proは、デフォルトでシステムドライブにメインデータベースのバックアップを毎夜実行しますが、これをネットワークドライブに変更することを強く推奨します。外部バックアップやオペレーティングシステムバックアップがシステム性能に影響する場合があります。AXIS Camera Station Proでは、録画のバックアップをオンデマンドで、またはスケジュールごとに設定できます。詳細については、 AXIS Camera Station Proユーザーマニュアルのバックアップデータベースを参照してください。
システムのアップデート
Windows Updateでダウンロードやインストールが自動的に行われると、ネットワークのパフォーマンスが低下してシステムが強制的に再起動する可能性があり、これによりAXIS Camera Station Proデータベースが破損するおそれがあります。Windowsとドライバーの更新を適用および監視できるメンテナンスウィンドウをスケジュールすることをお勧めします。
スリープ、ハイバーネイト、サスペンド
絶対に、AXIS Camera Station Proが動作しているコンピューターをスリープ、ハイバネーション、サスペンドさせないでください。レコーディングが止まるだけでなく、予期しない停止によりデータベースを損傷する場合があります。Windowsの電源オプションでこれらの機能をオフにしてください。
ライセンス
サードパーティ製ハードウェアサーバー用のスタンドアロンライセンス1年および5年
Axis装置用のコアサブスクリプションライセンスとサードパーティ製の装置用のユニバーサルサブスクリプションライセンス。
02990-001 ACS PRO CORE DEVICE 1y Lic
02991-001 ACS PRO CORE DEVICE 5y Lic
02992-001 ACS PRO UNIVERSAL DEVICE 1y Lic
02993-001 ACS PRO UNIVERSAL DEVICE 5y Lic
ハードウェアに関連付けられたライセンス
コアライセンスは、レコーダーの耐用期間中にハードウェアに含まれ、紐づけられています。ハードウェアに紐づけられたライセンスは、Axisハードウェアにプリロードまたは追加されます (拡張ライセンス)。これらはハードウェアの存続期間に有効であり、他のハードウェアでは使用することはできません。
サーバーにライセンスを追加する場合、CoreとUniversalの拡張ライセンスを提供しています。拡張ライセンスは、ハードウェアの耐用期間中、サーバーにも紐づけされます。
02994-001 ACS PRO CORE DEVICE NVR Lic
02995-001 ACS PRO UNIVERSAL DEVICE NVR Lic
02996-001 CoreをUniversal NVRライセンスにアップグレード
付属のCoreライセンスをUniversalにアップグレードする場合、当社はアップグレードライセンスを提供しています。
「耐用期間」とはどういう意味ですか?
ハードウェアの寿命とは、サーバーのマザーボードの寿命であると当社は考えます。マザーボードなどの重要なコンポーネントを交換したり、機能しなくなったりした場合、ハードウェアに紐づけられたライセンスは無効になります。
ただし、製品の保証期間中にオンサイトサポートサービスがマザーボードの交換を行った場合は例外です。このような場合、ハードウェアに紐づけられたライセンスは引き続き有効です。RMAの場合、障害のあるサーバーに紐づけられているハードウェアのライセンスは交換用ハードウェアに紐づけられているライセンスに置き換わります。
必要なライセンスの数
以下の表では、Axis装置のカテゴリ別に必要なライセンスの数の例を示しています。
| 製品タイプ | 必要なライセンスの数 |
|---|---|
| ネットワークカメラ | 1 |
| ネットワークレーダー | 1 |
| 装着式カメラ | 1 |
| ビデオエンコーダ | 1 |
| ビデオデコーダ | 1 |
| ネットワークスピーカー | 1 |
| ネットワークドアコントローラー | 1 |
| I/Oモジュール | 1(1) |
| ネットワークストロボサイレン | 1 |
| 空気質センサー | 1 |
| ネットワークビデオレコーダー (AXIS S30 Series) | 0 |
| 装着式システムコントローラー (AXIS W8 Series) | 0 |
| ネットワークスイッチ | 0 |
- 一部のI/Oモジュールには、ライセンスが同梱されています。
AXIS Camera Station Proのインストール
2種類のインストールファイルがあります:
フルインストーラー:メインファイルにはサーバーとクライアントの両方のソフトウェアが含まれおり、メインサーバーのインストールに使用します。
クライアント専用インストーラー:オペレータワークステーション向けです。
前提条件:
インストールを行うコンピュータに対する完全管理者権限
サイレント実行またはパッシブ実行でインストールする場合は、Microsoft Visual C++ 2015–2022 再頒布可能パッケージ(x86 および x64)を事前にインストールしておく必要があります。サポートされている最新のダウンロードは、learn.microsoft.com で確認できます。
Install (インストール):
https://www.axis.com/products/axis-camera-station-proにアクセスし、My Axisアカウントでサインインして、希望するインストーラーをダウンロードしてください。
ダウンロードしたファイルをダブルクリックし、[Yes (はい)] をクリックして装置の変更を許可します。
設定アシスタントの画面に表示される手順に従います。
インストールが完了したら、クイックスタートガイドに従ってサーバーをセットアップします。
AXIS Camera Station 5からAXIS Camera Station Proにアップグレード
アップグレードのプロセスを開始すると、元に戻すことはできません。
開始する前に、以下をご確認ください。
サーバーをAXIS Camera Station 5のバージョン5.58以降にアップグレードしてください。現在のバージョンが4.31.018より前の場合は、まずバージョン5.24にアップグレードした後、5.58以降にアップグレードしてください。
サーバーが推奨されるサーバー要件を満たしていることをご確認ください。
既定のポートが変更されているため、サービスコントロールでポートの設定を確認し、必要に応じて設定を更新してください。詳細については、AXIS Camera Station Pro ユーザーマニュアルのポートリストを参照してください。
AXIS Camera Station Proで利用可能な新機能についてご確認ください。
どの組織をシステムに導入するかをご確認ください。組織に関する詳しい情報は、組織へのアプリケーション登録を参照してください。
このサーバーに接続するすべてのクライアントPCも、AXIS Camera Station Proに更新する必要があります。
ソフトウェアのアップグレード
ご使用のシステムにAXIS Camera Station 5の最新バージョンがインストールされていれば、既存のサーバー上で AXIS Camera Station Pro にアップグレードできます。
AXIS Camera Station Proのインストーラーをダウンロードして実行します。ソフトウェアアップデートをダウンロードのリストからバージョンを選択してください。
アップグレードが完了したら、サーバーを再度ライセンス認証する必要があります。
オンラインサーバーの場合、クラウドサービスおよびセキュアリモートアクセス v2を利用するには、サーバーを導入する必要があります。
サーバーのないコンピューターにAXIS Camera Station 5クライアントがインストールされている場合は、クライアント専用の .msi ファイルをダウンロードしてインストールし、手動でアップグレードしてください。
AXIS Camera Station Pro サーバーと AXIS Camera Station 5 クライアントは同時に実行できません。両方ともアップグレードする必要があります。
新規のハードウェアへの移行
ソフトウェアを新規のサーバーに移行動される場合は、以下の手順に従ってください:
現在、旧サーバーで使用しているものと同じバージョンのAXIS Camera Station 5を、新しいサーバーにインストールしてください。
AXIS Camera Stationサービスコントロールへ進み、停止をクリックして、旧サーバーのサービスを停止します。
旧サーバーの
C:\ProgramData\AXIS Communications\AXIS Camera Station Serverにあるメインデータベースファイルを、新しいサーバーの同じ場所にコピーしてください。ProgramDataフォルダーはデフォルトで非表示になっているため、Windows で隠しファイルを表示する必要がある場合があります。データベースファイルについて詳しくは、「データベースファイル」を参照してください。コンポーネンの設定を新規サーバーにコピーします。コンポーネントの移動を参照してください。
録画が旧サーバーに保存されている場合は、[Configuration (設定)] > [Storage (ストレージ)] > [Management (管理)] で指定された録画先から新しいサーバーの同じ場所に移動します。NAS (Network Attached Storage)を使用している場合は、この手順をスキップしてください。
ソフトウェアの復元
新しいサーバーで:
AXIS Camera Stationサービスを起動します。
AXIS Camera Stationクライアントを起動します。
サーバーにログインします。すでに一度サインインしたことがある場合は、この操作が自動的に行われることがあります。
以下の手順に従って、重要な認証情報をリストアします。
ルートCA証明書を再生成します。手順については、ルートCAの生成を参照してください。
録画データがネットワーク共有に保存されている場合は、設定 >ストレージ >管理に移動し、ネットワーク共有を選択して、再接続...をクリックしてください。
新規サーバーでも録画フォルダーへのパスが同じであることを確認し、パスワードを再入力してください。
- 注
サーバー起動時に録画データにアクセスできない場合、データベースから削除されている可能性があります。この問題を解決するには、サービスを停止してから、ACS_RECORDINGS.FDB を再度置き換えてください。
設定>装置>管理に移動して装置のパスワードを入力します。
以下の手順に従って、オプションの認証情報をリストアします。
パスワード付きSMTPサーバー:設定>サーバー>設定 に移動し、SMTPサーバーを編集してパスワードを再入力します。
パスワードで保護されたHTTP通知の送信アクション:設定>記録とイベント>アクションルールに移動し、ルールを編集してパスワードを再入力してください。
パスワードで保護されたネットワーク共有へのスケジュールエクスポート:設定> サーバー> スケジュールされたエクスポート に移動し、パスワードを再入力してください。
パスワードで保護されたネットワーク共有へのインシデントレポート:設定> サーバー> インシデントレポート へ移動し、パスワードを再入力した後、適用 をクリックしてください。
必要に応じてサーバーにデバイスを追加してください。
サーバーの登録とライセンスの取得
サーバーのライセンスをオンラインで取得する
オフラインでのライセンス取得については、サーバーのライセンスをオフラインで取得するにスキップしてください。
ライセンスのアップグレードは2026年3月まで無料です。
[Configuration (設定)>] [Connected services (接続中のサービス)>] [Management (管理)] に移動します。
登録をクリックして、画面の指示に従ってサーバーを導入してください。正しい組織に追加していることを確認してください。このアクションは元に戻せません。
ライセンスは自動的に移行されます。Axis NVRを使用していない場合は、製品オーバービューに移動し、サブスクリプションの開始をクリックしてください。
さらにデバイスを追加した場合は、それらを対象とするライセンスを追加してください:
製品ウォレット > ライセンスキーを有効化するに進みます。
[確認] をクリックします。
ライセンスを割り当てます:
さらにライセンスを追加した場合は、製品ライセンスへ進むをクリックしてください。それ以外の場合は、製品ライセンスタブをクリックします。
システムがグレース期間中で、すでにいくつかのライセンスが適用されている場合は、編集をクリックして、割り当てられているライセンス数をデバイスの総数に合わせてください。
割り当てを調整して、割り当てを確定をクリックします。
システムがフルにライセンス認証されると、更新まで新たにライセンスを追加する必要はありません。詳細については、ライセンスを参照してください。
サーバーのライセンスをオフラインで取得する
設定> ライセンス> 管理に移動し、システムファイルのエクスポート... をクリックします。デバイスを追加または削除した場合は、新しいシステムファイルをエクスポートし、これらの手順を繰り返す必要があります。
システムファイルをインターネットに接続されたPCに移し、lm.mysystems.axis.comにアクセスして、My Axisアカウントでサインインします。
システムファイルをアップロードをクリックして、エクスポートしたファイルをアップロードをアップロードします。
製品ウォレット>ライセンスキーの引き換えに移動し、追加デバイスに必要なライセンスを追加して、確定をクリックします。
ライセンスを割り当てます:
さらにライセンスを追加した場合は、製品ライセンスへ進むをクリックしてください。それ以外の場合は、製品ライセンスタブをクリックします。
システムがグレース期間中で、すでにいくつかのライセンスが適用されている場合は、編集をクリックして、割り当てられているライセンス数をデバイスの総数に合わせてください。
割り当てを調整して、割り当てを確定をクリックします。
システム設定に移動し、更新されたライセンスファイルをダウンロードします。
AXIS Camera Station Proで管理 > ライセンス >管理へ進み、 ライセンスファイルをインポート...をクリックします。
ダウンロードされたファイルを選択し、アップロードします。これでシステムは完全にライセンスされた状態になりました。
オプション機能
- サーバー証明書
サーバー証明書を管理することで、クライアントとサーバー間の接続を保護することができます。サービスコントロール>証明書タブへ進みます。自己署名証明書を生成するか、認証局から証明書をインポートしてください。
- 装着式カメラの統合
Axis装着式カメラシステムを統合している場合は、更新されたポートを使用して新しい接続ファイルを生成してください。
Axis Camera Station Proで、設定>その他>接続ファイルへ進みます。
名前を入力し、エクスポートをクリックします。
装着式マネージャーで接続ファイルを適用します。
装着式カメラシステムがAxis Camera Station Proに録画データを転送できることを確認するため、接続をテストします。
移行時にすでに証明書を更新またはインポートしている場合は、再度行う必要はありません。詳細については、装着式システムの統合ガイドを参照してください。
- Secure Remote Access v2
セキュアリモートアクセスv2は、システムを導入しライセンスを取得すると自動的に有効になります。ユーザーの追加については、Axis Camera Station Pro Secure Remote Access v2 の有効化と使用方法を参照してください。
AXIS Camera Station Proを新しいハードウェアに移行する
データベースに保存されている認証情報は暗号化されているため、データベースをそのまま新しいサーバーマシンにコピーしても使用できません。システムを新しいマシンへ移行した後は、すべての認証情報を再作成する必要があります。
前提条件:
旧サーバーに AXIS Camera Station Pro 6.9 以降がインストールされている必要があります。まだアップグレードされていない場合は、開始前に必ずアップグレードしてください。
すべてのデバイスのパスワード。
使用している場合は、以下のパスワード:
SMTPサーバー
ネットワークストレージ
スケジュールされたエクスポート
インシデントレポート
Secure Remote Access 用のMy Axisアカウント
旧サーバーが使用できない場合は、最新のシステムバックアップファイルを使用してください。システムバックアップを参照してください。
新しいサーバーの準備
新しいサーバーにAxis Camera Station Proをインストールします。AXIS Camera Station Proのインストールを参照ください。以前のサーバーにインストールされていたバージョンを選択してください。
Axis Camera Station Service Control から Axis Camera Stationサービスを起動します。
設定 > サーバー > コンポーネントに移動し、コンポーネントの表示をクリックして、既定で無効になっている Axis Data Insights Dashboard を除き、すべてのコンポーネントのステータスが「実行中」になるまで待ちます。
- 注
これにより、すべてのコンポーネントが完全にインストールされていることが確認できます。正しくインストールされていない場合、データベースの移行やオンボーディングの際に問題が発生する可能性があります。
Axis Camera Station Service Controlへ移動し、停止をクリックしてサービスを停止します。
録画の移行
録画データが旧サーバーに保存されている場合は、旧サーバーの設定 > ストレージ >管理 で指定されている録画保存先から、新しいサーバーの同じ場所へ録画データをコピーしてください。
録画データがネットワークストレージに保存されている場合は、この手順をスキップしてください。録画データの再接続は、このガイドの後半で行います。
設定の移行
設定を移行するには、システムに関するすべての認証情報が必要です。これには、デバイスのパスワードに加え、使用している場合は、SMTP サーバー、ネットワークストレージ、スケジュールエクスポート、インシデントレポート、および Secure Remote Access に使用している My Axis アカウントのパスワードが含まれます。
- 旧サーバーが利用可能な場合:
設定 > コネクテッドサービス > 管理から分離... をクリックして、My Systems からサーバーを登録解除してください。
Axis Camera Station Service Controlへ移動し、停止をクリックしてサービスを停止します。
C:\ProgramData\AXIS Communications\AXIS Camera Station Serverのコアデータベースファイルを新規サーバーの同じ場所に移動します。データベースファイルを参照してください。ProgramDataフォルダはデフォルトで非表示になっている点に注意してください。Windowsで隠しファイルを表示する必要がある場合があります。
コンポーネントの移動
一部のコンポーネントには、新しいサーバーへ移行できる設定があります。これらの設定は、C:\ProgramData\Axis Communications\Axis Camera Station\Componentsフォルダ内にあります。コンポーネントの設定を移行するには、コンポーネントのフォルダーを新しいサーバーの同じ場所にコピーします。
一部のコンポーネントでは実行できない場合があり、移行する必要のないコンポーネントもあります。現時点では、以下に示すコンポーネントのみを移行することを推奨します。
- 移行可能なコンポーネント:
Axis Camera Station Secure Entry: 旧サーバーの
C:\ProgramData\Axis Communications\Axis Camera Station\Components\Axis Secure Entryにある SecureEntry.db とカードホルダー写真フォルダーを、新しいサーバーの同じ場所にコピーします。Axis Smart search 2: 旧サーバーの
C:\ProgramData\Axis Communications\Axis Camera Station\Components\AXIS Smart Search\dataにある smartSearch.sqlite3 と smartSearchTracks.sqlite3 を、新しいサーバーの同じ場所にコピーします。Axis Systemヘルスモニタリング: 旧サーバーの
C:\ProgramData\Axis Communications\Axis Camera Station\Components\AXIS System Health Monitoringにある system-health-monitoring.sqlite3 を、新しいサーバーの同じ場所にコピーします。Axis車両データ AXIS車両フォルダを新規サーバーにコピーします。
新規サーバーの設定
- 新しいサーバーで:
Axis Camera Stationサービスを起動します。
Axis Camera Stationクライアントを起動し、サーバーにログインします。
以下の手順に従って、重要な認証情報をリストアします。
ルートCA証明書を再生成します。ルートCAの再生成を参照ください。
録画データがネットワーク共有に保存されている場合は設定 > ストレージ > 管理に移動し、ネットワーク共有を選択して再接続...をクリックします。新しいサーバーでも録画フォルダーへのパスが同じであることを確認し、パスワードを再入力します。
- 注
サーバーが起動時に録画データへアクセスできなかったため、録画データがデータベースから削除されている可能性があります。これを修正するには、サービスを停止し、ACS_RECORDINGS.FDBを再度置き換えてから、サービスを再起動してください。
設定>装置>管理に移動して装置のパスワードを入力します。
Axis Camera Stationサービスコントロールの証明書タブで、サーバー証明書を更新または置き換えます。
以下の手順に従って、オプションの認証情報をリストアします。
パスワード付きの SMTP サーバーが設定されている場合は、構成 > サーバー > 設定に移動し、SMTP サーバーを編集してパスワードを再入力します。
パスワード付きの「HTTP通知の送信」アクションが設定されている場合は設定 > 録画とイベント >に移動し、ルールを編集してパスワードを再入力してください。
パスワードで保護されたネットワーク共有へのスケジュールエクスポートが設定されている場合は、設定 > サーバー > スケジュールされたエクスポート に移動し、パスワードを再入力してください。
パスワードで保護されたネットワーク共有へのインシデントレポートが設定されている場合は、設定 > サーバー >インシデントレポートに移動し、パスワードを再入力して適用をクリックします。
以下の手順に従って、オプション機能をリストアします。
Axis Secure Remote Access を使用している場合は、 Axis Secure Remote Access v2 ガイドに記載されている手順に従ってください。
システム内にデコーダー(T8705 または D1110)がある場合は、デコーダーに表示するビューを再度設定してください。複数のモニターを参照してください。
装着式カメラシステムが設定されている場合は、新しい接続ファイルを生成し、システムを再度セットアップしてください。Axis装着式システムを設定する方法については、こちらを参照してください。
まだ Axis Camera Station Pro の最新バージョンを使用していない場合は、最新の機能を利用するためにアップデートしてください。
新規サーバーの導入とライセンス取得
- 新しいサーバーの導入:
設定>コネクテッドサービス> 管理に移動し、登録... をクリックします。
既存の組織を選択し、確定をクリックします。
My Systemsへ移動をクリックして、登録されている組織を確認してください。
- システムにライセンスを付与する:
サーバーを登録すると、ライセンスは自動的に移行されます。オフラインでライセンス認証を行う必要がある場合は、サーバーのライセンスをオフラインで取得するを参照してください。
- 登録後:
重複デバイス: My Systemsには重複したデバイスが表示されます。一部は旧サーバーのものであるため、アクセスできない場合があります。削除方法については、「削除機能を使用して、接続されたサービス内のデバイスとフォルダーを管理する方法」を参照ください。
フォルダー名: My Systems 内のフォルダーには、引き続き旧サーバーのコンピューター名が使用されています。変更するには、フォルダー名の横にある省略記号をクリックしてください。
旧システムのアーカイブ: ライセンス管理から旧システムをアーカイブするには、テクニカルサポートにお問い合わせください。チケットにはシステムレポートを添付し、どのシステムが不要であるかを明記してください。