デバイスについて
AXIS Camera Station S11 Recorder Seriesは、箱から取り出してすぐに使用できるラックサーバーおよびワークステーションで構成されています。これらは、信頼性の高い高精細な監視 (最大4K) に使用できることが検証されています。 迅速かつ簡単に設置できるように、このレコーダーシリーズはあらかじめ設定され、AXIS Camera Stationビデオ管理ソフトウェア (8チャンネルライセンス、および必要なすべてのシステムソフトウェアを含む) が組み込まれています。 システム設定はAXIS Site Designerから簡単にインポートできます。AXIS Camera Stationを使用すると、Axisの幅広いビデオ監視デバイスをフルに活用できます。 エンタープライズグレードの冗長ハードディスク、ソリッドステートドライブ (SSD) に保存されたオペレーティングシステムにより、このレコーダーシリーズはシステムに高いパフォーマンスと信頼性を提供します。
はじめに
AXIS Camera Stationレコーダーを設定する標準的なワークフローは次のとおりです。
Windows®を構成します。 次を行うことをお勧めします。
Windows®を最新バージョンに更新します。Windows®を更新しますを参照してください
標準ユーザーアカウントを作成します。ユーザーアカウントの作成を参照してください
AXIS Camera Stationを最新バージョンに更新します。
システムがオンラインの場合: AXIS Recorder Toolboxアプリを開き、[Update AXIS Camera Station (AXIS Camera Stationの更新)] をクリックします。
システムがオフラインの場合: axis.comに移動し、最新バージョンをダウンロードします。
AXIS Camera Stationのライセンスを登録します。
システムをAXIS Camera Stationのモバイル表示アプリに接続します。AXIS Secure Remote Accessを設定するを参照してください
装置をインストールする








デバイスを構成する
このセクションでは、AXIS Camera Stationクライアントとサーバーを設定する方法について説明します。 お使いのデバイスと関係のない説明が記載されていることがあります。
初回設定
Windows®の設定が完了すると、AXIS Recorder Toolboxが自動的に開き、初回設定ウィザードの説明が表示されます。 このウィザードで、AXIS Recorder Toolboxでデバイスを管理する前に、いくつかの基本的で必要な設定を行います。
必要に応じコンピューター名を変更し、[Next (次へ)] をクリックします。
[Date and time (日付と時刻)] で以下の設定を行い、[Next (次へ)] をクリックします。
タイムゾーンを選択します。
NTPサーバを設定するには、[NTP server (NTP サーバー)] を選択し、NTPサーバーのアドレスを入力します。
手動で設定するには、[Manual (手動)] を選択し、日付と時刻を選択します。
[Network settings (ネットワーク設定)] で以下の設定を行い、[Next (次へ)] をクリックします。
[Use automatic IP settings (DHCP) (自動IP設定 (DHCP) を使用する)] と [Use automatic DNS settings (自動DNS設定を使用する)] は、デフォルトでオンになっています。
デバイスがDHCPサーバーを使用してネットワークに接続されている場合は、割り当てられたIPアドレス、サブネットマスク、ゲートウェイ、および優先DNSが自動的に表示されます。
デバイスがネットワークに接続されていないか、利用可能なDHCPサーバーがない場合は、ネットワークの要件に応じて、IPアドレス、サブネットマスク、ゲートウェイ、および優先DNSを手動で入力します。
[Finish (完了)] をクリックします。 コンピューター名を変更した場合、AXIS Recorder Toolboxからデバイスの再起動を求めるメッセージが表示されます。
AXIS Camera Stationの設定
この「はじめに」チュートリアルでは、システムを立ち上げて実行するための基本的な手順について説明します。
開始する前に、次のことを行わなければならない場合があります。
インストール内容に応じてネットワークを設定します。ネットワーク設定を参照してください。
必要な場合は、サーバーポートを設定します。サーバーポートの設定を参照してください。
セキュリティ上の問題を考慮します。セキュリティに関する考慮事項を参照してください。
必要な設定を行った後で、AXIS Camera Stationによる作業を開始することができます。
AXIS Camera Stationの起動
インストールが完了した後、AXIS Camera Station Service Controlが自動的に起動します。
[AXIS Camera Station client icon (AXIS Camera Stationクライアントアイコン)]をダブルクリックすると、AXIS Camera Stationクライアントが起動します。 クライアントの初回起動時には、同じコンピューターにインストールされた [AXIS Camera Station server(AXIS Camera Stationサーバー)]に自動的にログインします。
複数のAXIS Camera Stationサーバーに異なる方法で接続できます。
装置の追加
AXIS Camera Stationの初回起動時には、装置の追加ページに移動します。 AXIS Camera Stationは、ネットワークを自動的に検索して接続済みの装置を調べ、検出された装置の一覧を表示します。
追加するカメラをリストから選択します。
ご使用のカメラがリストにない場合は、[Manual search (手動検索)] をクリックします。[Add (追加)] をクリックします。
[Quick configuration (クイック設定)] または [Site Designer configuration (Site Designer設定)] を選択します。 [Next (次へ)] をクリックします。
デフォルト設定を使用し、録画方法が [なし] に設定されていることを確認します。 [Install (インストール)] をクリックします。
録画方法の設定
[Configuration > Recording and events > Recording method (設定 > 録画とイベント > 録画方法)] を選択します。
動体検知録画を有効にするには、次のようにします。
カメラを選択します。
[Motion detection (動体検知)] をオンにします。
[Apply (適用)] をクリックします。
連続録画を有効にするには、次のようにします。
カメラを選択します。
[Continuous (連続)] をオンにします。
[Apply (適用)] をクリックします。
ライブビューカメラ
[ライブビュー] タブをクリックすると、カメラのライブビューに移動します。
カメラをクリックすると、そのカメラのライブビューに移動します。 赤色のドットは、カメラが録画中であることを示します。
は、動きが検知されてカメラが録画中であることを示します。
をクリックして、ライブビューから録画に移動します。 タイムライン上の赤色の線は、その期間に動体検知録画が行われたことを示します。 タイムライン上の青色の線は、アクションルールによって録画がトリガーされたことを示します。
録画の再生
[Recording (録画)] タブに移動します。
カメラのタイムラインで、マウスホイールを操作してズームインまたはズームアウトし、マーカーが目的の位置をポイントするようにタイムラインをドラッグします。
をクリックすると、目的の位置から録画の再生が開始されます。
ブックマークの追加
[録画] タブに移動します。
カメラのタイムラインで、マウスホイールを操作してズームインまたはズームアウトし、マーカーが目的の位置をポイントするようにタイムラインをドラッグします。
をクリックします。
ブックマークの名前と説明を入力します。 説明にキーワードを使用すると、ブックマークを検索しやすく、内容が分かりやすくなります。
録画をロックするには、[Prevent recording deletion (録画削除を防止)] を選択します。 ロックされている録画はアクティブにロック解除しない限り削除できません。
[OK] をクリックします。 ブックマークのアイコンが、タイムラインの目的の位置に表示されます。
録画のエクスポート
[録画] タブに移動します。
カメラのタイムラインで、マウスのホイールを使用してズームイン/ズームアウトします。
をクリックすると、選択マーカーが表示されます。
マーカーをドラッグして、エクスポートする録画を含めます。
をクリックして [Export (エクスポート)] タブを開きます。
[Export... (エクスポート...)] をクリックします。
AXIS File Playerでの録画の再生と検証
録画のエクスポート先に指定したフォルダーに移動します。 この例では、エクスポートしたファイルには、.asf形式の録画、.txt形式のメモ、AXIS File Playerが含まれています。
AXIS File Playerをダブルクリックします。 エクスポートされた録画が自動的に再生されます。
をクリックすると、録画に追加されたメモが表示されます。
デジタル署名を検証するには、次のようにします。
[Tools > Verify digital signature (ツール > デジタル署名の検証)] に移動します。
[Validate with password (パスワードで検証)] を選択し、パスワードを入力します。
[Verify (検証)] をクリックします。 検証結果ページが表示されます。
- 注
デジタル署名は署名付きビデオとは異なります。 署名付きビデオでは、撮影されたビデオがどのカメラで撮影されたかを追跡することができるため、撮影後に録画が不正に改変されていないことを確認できます。 詳細については、署名付きビデオとカメラのユーザーマニュアルを参照してください。
ネットワーク設定
AXIS Camera Stationクライアント、AXIS Camera Stationサーバー、および接続されたネットワーク装置がさまざまなネットワークにインストールされている場合は、AXIS Camera Stationを使用する前にプロキシまたはファイアウォールの設定が必要な可能性があります。
クライアントのプロキシー設定
クライアントとサーバーがプロキシサーバーで分離されている場合は、クライアントのプロキシ設定を編集します。
[AXIS Camera Station] クライアントアイコンをダブルクリックします。
[Change client proxy settings (クライアントのプロキシ設定を変更)]をクリックします。
クライアントのプロキシー設定を変更します。
[OK] をクリックします。
サーバーのプロキシー設定
ネットワーク装置とサーバーがプロキシーサーバーで分離されている場合は、サーバーのプロキシー設定を編集します。
Windowsの通知エリアにあるAXIS Service Controlのアイコンをダブルクリックします。
[Modify settings (設定の変更)] を選択します。
[プロキシーの設定] セクションで、デフォルトの [システムアカウントのインターネットオプション] を使用するか、[Use manual proxy settings (手動でプロキシーを設定する)] を選択します。
[Save (保存)] をクリックします。
NATとファイアウォール
クライアントとサーバーがNATやファイアウォールなどによって分離されている場合は、NATまたはファイアウォールを設定して、AXIS Camera Station Service Controlで指定されているHTTPポート、TCPポート、およびストリーミングポートがファイアウォールまたはNATを確実に通過できるようにします。NATまたはファイアウォールの設定手順については、ネットワーク管理者に連絡してください。
サーバーポートの設定
AXIS Camera Stationサーバーでは、ポート55752 (HTTP)、55754 (TCP)、55756 (モバイル通信)、および55757 (モバイルストリーミング) がサーバーとクライアントの間の通信に使用されます。 必要な場合、これらのポートはAXIS Camera Station Service Controlから変更できます。
セキュリティに関する考慮事項
カメラや録画に対する不正アクセスを防止するため、次のことに注意してください。
すべてのネットワーク装置 (カメラ、ビデオエンコーダ、補助装置) で強力なパスワードを使用します。
AXIS Camera Stationサーバー、カメラ、ビデオエンコーダ、補助装置をオフィスネットワークから分離された安全なネットワークにインストールします。 AXIS Camera Stationクライアントは、インターネットアクセスのあるネットワークなど、他のネットワーク上のコンピューターにインストールすることができます。
すべてのユーザーが強力なパスワードを使用していることを確認します。 Windows Active Directoryを使用することで、高度なセキュリティを実装できます。
システムをオンラインでライセンスする
AXIS Camera Station クライアントとAXIS Camera Stationサーバーの両方をインターネットに接続する必要があります。
AXIS Camera Stationクライアントで、次の手順を実行します。
[Configuration > Licenses > Management (設定 > ライセンス > 管理)] を選択します。
[Manage licenses online (オンラインでライセンスを管理)] は、デフォルトでオンになっています。
[Go to AXIS License Portal (AXISライセンスポータルに移動)] をクリックします。
AXIS License Portal www.axis.com/licensesに、
お使いのMyAxisアカウントでサインインします。
ライセンスキーが自動的に生成され、[ License keys (ライセンスキー) ]の下に表示されます。
ライセンスキーを個別に購入した場合は、[ Add license key(ライセンスキーの追加) ]でライセンスキーを入力し、[ Add (追加) ]をクリックします。
AXIS Camera Stationクライアントで、[ Configuration > Licenses > Keys (設定 > ライセンス > キー) ]を選択してライセンスキーが表示されていることを確認してください。
システムをオフラインでライセンスする
AXIS Camera Stationクライアントで、システムファイルをエクスポートします。
[Configuration > Licenses > Management (設定 > ライセンス > 管理)] を選択します。
AXIS Camera Stationがオンラインの場合は、[Manage licenses online (ライセンスのオンライン管理)] をオフにし、[Export system file (システムファイルのエクスポート)] をクリックします。
AXIS Camera Stationがオフライン場合は、[Export system file (システムファイルのエクスポート)] をクリックします。
システムファイルをUSBフラッシュドライブに保存します。
AXIS License Portal www.axis.com/licensesに、
お使いのMyAxisアカウントでサインインします。
[Upload system file (システムファイルをアップロード)] クリックして、エクスポートしたシステムファイルをUSBフラッシュドライブにアップロードします。
ライセンスキーが自動的に生成され、[ License keys (ライセンスキー) ]の下に表示されます。
ライセンスキーを個別に購入した場合は、[ Add license key(ライセンスキーの追加)] でライセンスキーを入力し、[ Add (追加)] をクリックします。
[ License keys (ライセンスキー)]で、[ Download license file (ライセンスファイルのダウンロード)] をクリックして、USBフラッシュドライブにファイルを保存します。
AXIS Camera Stationクライアントで、ライセンスファイルをインポートします。
[Configuration > Licenses > Management (設定 > ライセンス > 管理)] を選択します。
[ Import license file (ライセンスファイルのインポート) ]をクリックし、USBフラッシュドライブのライセンスファイルを選択します。
[ Configuration > Licenses > Keys (設定 > ライセンス > キー) ]にお使いのライセンスキーが表示されていることを確認してください。
Windows® ユーザーアカウントの管理
ユーザーアカウントの作成
個人データと情報のセキュリティを強化するために、ローカルアカウントごとにパスワードを追加することをお勧めします。
ローカルアカウントのパスワードを作成したら、そのパスワードを忘れないでください。 ローカルアカウントのパスワードを紛失したパスワードを回復する方法はありません。
[Settings (設定)] > [アカウント] > [Other people (他のユーザー)] > [Add someone else to this PC (このPCに他のユーザーを追加)] の順に移動します。
[I don’t have this person’s sign-in information (このユーザーのサインイン情報を持っていない)] をクリックします。
[Add a user without a Microsoft account (Microsoftアカウントを持たないユーザーを追加する)] をクリックします。
ユーザー名、パスワード、およびパスワードのヒントを入力します。
[Next (次へ)] をクリックし、指示に従います。
管理者アカウントを作成する
[Settings (設定)] > [Accounts (アカウント)] > [Other people (その他のユーザー)] に移動します。
変更するアカウントに移動し、[Change account type (アカウントの種類の変更)] をクリックします。
[Account type (アカウントの種類)]に移動し、[Administrator (管理者)] を選択します。
[OK] をクリックします。
装置を再起動し、新しい管理者アカウントでログインします。
ローカルユーザーグループを作成する
[Computer Management (コンピューター管理)] に移動します。
[Local Users and Groups (ローカルユーザーとグループ)]> [Group (グループ)] の順に移動します。
[Group (グループ)] を右クリックし、[New Group (新しいグループ)] を選択します。
グループ名と説明を入力します。
グループメンバーの追加:
[Add (追加)] をクリックします。
[Advanced (詳細設定)] をクリックします。
グループに追加するユーザーアカウントを見つけて、[OK] をクリックします。
もう一度 [OK] をクリックします。
[Create (作成)] をクリックします。
ユーザーアカウントを削除します。
アカウントを削除すると、ログイン画面からユーザーアカウントが削除されます。 また、ユーザーアカウントに保存されているすべてのファイル、設定、およびプログラムデータも削除します。
[Settings (設定)] > [Accounts (アカウント)] > [Other people (その他のユーザー)] に移動します。
削除するアカウントに移動し、[Remove (削除)] をクリックします。
ユーザーアカウントのパスワードを変更する
管理者アカウントでログインします。
[User Accounts (ユーザーアカウント)] > [User Accounts (ユーザーアカウント)] > [Manage another account in sequence (別のアカウントを順番に管理する)]の順に移動します。
装置上のすべてのユーザーアカウントのリストが表示されます。
パスワードを変更するユーザーアカウントを選択します。
[Change the password (パスワードの変更)] をクリックします。
新しいパスワードを入力し、[Change password (パスワードの変更)] をクリックします。
ユーザーアカウントのパスワード リセット ディスクを作成する
USBフラッシュドライブを使用してパスワード リセット ディスクを作成することをお勧めします。 パスワードを忘れた場合は、パスワードをリセットできます。 USBリセットディスクがないと、パスワードをリセットできません。
Windows 10を使用している場合は、パスワードを忘れた場合に備えて、ローカルアカウントにセキュリティの質問を追加できるため、パスワード リセット ディスクを作成する必要はありません。 これを行うには、[Start (スタート)]ボタンをクリックし、[Settings (設定)] > [Sign-in options (サインインオプション)] > [Update your security questions (セキュリティに関する質問の更新)] の順にクリックします。
ローカルユーザーアカウントを使用して装置にログインします。 接続されているアカウントのパスワード リセット ディスクを作成することはできません。
USBフラッシュドライブを装置に接続します。
USBフラッシュドライブにデータがある場合は、バックアップします。
[Windows® 検索フィールドから、[Create a password reset disk (パスワード リセット ディスクの作成)」に進みます。
パスワードの作成ウィザードで、[Next (次へ)] をクリックします。
USBフラッシュドライブを選択し、[Next (次へ)] をクリックします。
現在のパスワードを入力し、[Next (次へ)] をクリックします。
画面の指示に従います。
USBフラッシュドライブを取り外し、覚えておける安全な場所に保管してください。 パスワードを何度変更しても、新しいディスクを作成する必要はありません。
AXIS Camera Stationのユーザーアカウントの管理
ユーザー権限の設定
[Configuration > Security > User permissions (設定 > セキュリティ > ユーザー権限)] を選択すると、AXIS Camera Stationに追加されているユーザーおよびグループが一覧表示されます。
AXIS Camera Stationサーバーがインストールされているコンピューターの管理者には、自動的にAXIS Camera Stationの管理者権限が付与されます。 管理者グループの権限を変更したり、削除したりすることはできません。
ユーザーまたはグループを追加するには、ユーザーまたはグループがローカルコンピューターに登録されているか、Windows Active Directoryユーザーアカウントを持っている必要があります。 Windows Active Directoryを使用することで、高度なセキュリティを実装できます。
グループの一員であるユーザーには、個人およびグループに割り当てられる最上位の権限が与えられます。
グループの一員であるユーザーには、個人としてのアクセス権のほか、グループの一員としての権限も与えられます。 たとえば、あるユーザーがユーザー個人の権限としてカメラXへのアクセス権を与えられているとします。 さらにそのユーザーは、あるグループのメンバーであり、そのグループにはカメラYとカメラZへのアクセス権が与えられています。 この場合、このユーザーはカメラX、Y、Zのアクセスが可能です。
指定したAXIS Camera Stationユーザーによるコンピューターへのアクセスに関するセキュリティ上の心配事がある場合は、標準のユーザーアカウントを作成してからこれを使用してAxis Camera Stationにアクセスしてください。 その後、[Configuration > Security > User permissions (設定 > セキュリティ > ユーザー権限)] でこのアカウントを管理者に昇格させることができます。
リストは、以下の情報で構成されています。
アイテム | 説明 |
アイコン | エントリの種類 (ユーザーまたはグループ) を示します。 |
名前 | ローカルコンピューターまたはActive Directoryに表示されるユーザー名。 |
ドメイン | ユーザーまたはグループが登録されているドメイン名。 |
権限 | ユーザーまたはグループに与えられているアクセス権。 表示される値: 管理者、オペレーター、閲覧者。 |
詳細 | ローカルコンピューターまたはActive Directoryに表示されるユーザーの詳細情報。 |
サーバー | ユーザーまたはグループが登録されているサーバー名。 複数のAXIS Camera Stationサーバーに接続しているときにのみ使用できます。 |
ユーザーまたはグループを追加するには、「ユーザーまたはグループの追加」を参照してください。
ユーザーまたはグループのアクセス権を変更するには、ユーザーまたはグループをクリックし、変更を加えます。 [Apply (適用)] をクリックします。
ユーザーまたはグループを削除するには、ユーザーまたはグループを選択し、[Remove (削除)] をクリックします。 ポップアップダイアログで [OK] をクリックするとユーザーまたはグループが削除されます。
ユーザーまたはグループの追加
Microsoft Windowsのユーザーアカウント、Active Directoryユーザーおよびグループは、AXIS Camera Stationにアクセスできます。 ユーザーをAXIS Camera Stationに追加するには、ユーザーまたはグループをWindowsに追加する必要があります。
ユーザーまたはグループをMicrosoft Windowsに追加するには、次のように実行します。 Windowへのユーザー追加の方法は、実行中のWindowsのバージョンによって異なる場合があります。Microsoftのサイトの指示に従ってください。 Active Directoryドメインネットワークに接続している場合は、ネットワーク管理者にお問い合わせください。
ユーザーまたはグループの追加
[Configuration > Security > User permissions (設定 > セキュリティ > ユーザー権限)] を選択し、[Add (追加)] をクリックします。
複数のAXIS Camera Stationサーバーに接続している場合は、[Selected server (選択したサーバー)] ドロップダウンリストからサーバーを選択します。
[Server (サーバー)] を選択してローカルコンピューターのユーザーまたはグループを検索するか、[Domain (ドメイン)] を選択してActive Directoryのユーザーまたはグループを検索します。 複数のAXIS Camera Stationサーバーに接続している場合は、検索するサーバーを選択できます。
ユーザーのみ、またはグループのみを検索するには、[Users (ユーザー)] または [Groups (グループ)] を選択します。
ユーザーまたはグループのリストが表示されます。 すでにAXIS Camera Stationに登録されているユーザー/グループは、この一覧には表示されません。
ユーザーまたはグループが多すぎると、検索結果が表示されません。 検索対象を絞り込んで特定のユーザーまたはグループを検索するには、[Type to search (検索する文字を入力)] フィールドを使用します。
ドメインユーザーの検索が失敗した場合は、サービスのログオンアカウントを変更する必要があります。
ユーザーまたはグループを選択し、[Add (追加)] をクリックします。 ユーザーまたはグループがリストに追加され、斜体で表示されます。
ユーザーまたはグループの設定
リストからユーザーまたはグループを選択します。
[Role (権限)] で、[Administrator (管理者)]、[Operator (オペレーター)]、または [Viewer (閲覧者)] を選択します。
[Operator (オペレーター)] または [Viewer (閲覧者)] を選択した場合は、ユーザーまたはグループの権限を設定することができます。ユーザーまたはグループの権限を参照してください。
[Save (保存)] をクリックします。 リスト内のユーザーまたはグループが斜体でなくなり、使用する準備ができます。
ユーザーまたはグループの権限
ユーザーまたはグループに与えられる役割は3種類です。 ユーザーまたはグループのアクセス権の設定方法については、「ユーザーまたはグループの追加」を参照してください。
管理者: すべてのカメラのライブ映像や録画映像へのアクセス、すべてのI/Oポートおよびビューへのアクセスなど、システム全体へのフルアクセス。 よって、カメラ、 I/O ポートまたはビューへのアクセス権を個別に設定する必要はありません。 システム設定を行うユーザは、この権限が必要になります。
オペレーター: 選択したカメラのライブビデオと録画ビデオへのアクセス、および選択したI/Oポートおよびビューへのアクセス。 オペレーターには、AXIS Camera Station のすべての機能(システムの設定を除く)へのアクセス権が与えられます。
閲覧者: 選択したカメラのライブビデオへのアクセス、および選択したI/Oポートおよびビューへのアクセス。 録画にアクセスしたり、システムの設定を行うことはできません。
カメラ
オペレーターまたは閲覧者の役割を持つユーザーまたはグループは、次のアクセス権を利用できます。
アクセス: カメラおよびすべてのカメラ機能へのアクセスを許可します。
ビデオ: このカメラからのライブビデオへのアクセスを許可します。
音声受話: カメラから受話するアクセスを許可します。
音声送話: カメラに送話するアクセスを許可します。
手動録画: 録画の手動による開始と停止を許可します。
メカニカルPTZ: メカニカルPTZコントロールへのアクセスを許可します。 メカニカルPTZを搭載したカメラでのみ使用できます。
PTZ優先度: PTZ優先度を設定します。 数値が小さいほど、優先度が高いことを意味します。
0
は、優先度が割り当てられないことを意味します。 優先度が最も高いのは管理者です。 優先度の高い権限を持つユーザーがPTZカメラを操作する場合、デフォルトでは、他のユーザーは同じカメラを10秒間操作することができません。 メカニカルPTZを搭載したカメラで、[Mechanical PTZ (メカニカルPTZ)] が選択されているときにのみ使用できます。
ビュー
オペレーターまたは閲覧者の役割を持つユーザーまたはグループは、次のアクセス権を利用できます。 複数のビューを選択し、アクセス権を設定することができます。
アクセス: AXIS Camera Stationのビューへのアクセスを許可します。
編集: AXIS Camera Stationのビューの編集を許可します。
I/O
オペレーターまたは閲覧者の役割を持つユーザーまたはグループは、次のアクセス権を利用できます。 I/Oポートは装置ごとに一覧表示されています。
アクセス: I/Oポートへのフルアクセスを許可します。
読み取り: I/Oポートのステータスの表示を許可します。 ポートのステータスを変更することはできません。
書き込み: I/Oポートのステータスの変更を許可します。
システム
設定できないアクセス権はグレー表示され、[Role privileges (ロール権限)] の下に一覧表示されます。 チェックマークが付いている権限は、ユーザーまたはグループがデフォルトでその権限を持っていることを示します。
オペレーターの役割を持つユーザーまたはグループは、次のアクセス権を利用できます。
スナップショットを撮る: ライブビューモードおよび録画モードでのスナップショット撮影を許可します。
録画のエクスポート: 録画のエクスポートを許可します。
事故レポートの生成: 事故レポートの生成を許可します。
これより古い録画へのアクセスを防止: 指定した分数よりも古い録画へのアクセスを防止します。 ユーザーが検索を利用する際、指定した時間よりも前の録画は検索できなくなります。 指定した時間より古い録画とブックマークは、再生できません。
System Health Monitoringにアクセス: System Health Monitoringへのアクセスを許可します。
閲覧者の役割を持つユーザーまたはグループは、次のアクセス権を利用できます。
スナップショットを撮る: ライブビューモードおよび録画モードでのスナップショット撮影を許可します。
装置を管理する
Windows®を更新します
Windows® 10は定期的に更新プログラムをチェックします。 更新プログラムが利用可能になると、装置は自動的に更新プログラムをダウンロードしますが、インストールは手動で行う必要があります。
スケジュールされたシステムの再起動中に録画が中断されます。
更新プログラムを手動で確認するには、次の手順を実行します。
[Settings (設定)] > [Update & Security (更新とセキュリティ)] > [Windows Update (Windows 更新プログラム)] の順に移動します。
[Check for updates (クリックして更新)] をクリックします。
Windowsの更新プログラムの設定を構成する
Windows®の更新プログラムを実行する方法とタイミングを変更する必要がある場合があります。
スケジュールされたシステムの再起動中に、進行中のすべての録画が停止します。
実行アプリを開きます。
[Windows System (Windowsシステム)]> [Run (実行)] に移動するか、
以下のキーを押します: Win と R.
gpedit.msc
と入力し、[OK] をクリックします。 ローカル グループ ポリシー エディタが開きます。[Computer Configuration (コンピューターの構成)] > [Administrative Templates (管理用テンプレート)]> [Windows Components (Windowsコンポーネント)] > [Windows Update (Windows更新プログラム)] の順に移動します。
必要に応じて設定を構成します (例を参照)。
Example
ユーザーの操作なしで更新プログラムを自動的にダウンロードしてインストールし、必要に応じて不在時に装置を再起動するには、次の構成を使用します。
[Always automatically restart at the scheduled time (常にスケジュールされた時刻に自動的に再起動する)] を開き、次のいずれかを選択します。
Enabled (有効)
The restart timer will give users this much time to save their work (minutes)再起動タイマーは、ユーザーが自分の仕事(分)を保存するためにこれだけの時間を与えます: 15.
[OK] をクリックします。
[Configure Automatic Updates (自動更新の構成)] を開き、次の項目を選択します。
Enabled (有効)
Configure Automatic updates (自動更新を構成する): 自動ダウンロードとインストールのスケジュール設定
Schedule Install day (インストール日のスケジュール): 毎週日曜日
Schedule Install time (インストール時刻のスケジュール): 00:00
[OK] をクリックします。
[Allow Automatic Updates immediate installation (自動更新を直ちにインストールする)] を開き、次を選択します。
Enabled (有効)
[OK] をクリックします。
RAIDを設定する
RAIDは、データ損失からソリューションを保護するために使用します。 また、単一の論理ディスクを作成することで、高速スループットを実現し、RAIDボリュームに追加された全ドライブの合計容量を利用できるようにするためにも使用します。
RAIDレベル0 – ストライピング
データはブロックに分割され、ボリューム内のすべてのドライブにわたって書き込まれます。 大容量と優れたパフォーマンスを提供しますが、冗長性は提供しません。
RAIDレベル1 – ミラーリング
データはメインドライブと2番目のドライブの両方に保存されます。つまり、メインドライブとまったく同じドライブが作成されます。 RAID 0ほど多くのストレージスペースを提供するわけではありませんが、冗長性を提供します。
- ドライブの再構築には時間がかかることがあり、特に大容量のハードドライブの場合は時間がかかります。
- 容量が同じハードドライブを使用する必要があります。
RAIDを設定すると、RAIDボリュームで使用されているすべてのハードドライブの全データが削除されます。
ワークフロー
RAIDボリュームの作成
RAIDボリュームで使用するディスクが検知されていることを確認してください。
デバイスの電源を入れ、Axisロゴが表示されるまでに F12 キーを素早く押します。
UEFIブートメニューで [Device Configuration (デバイス設定)] を選択し、Enterキーを押します。.
インテル (R) ラピッドストレージテクノロジーメニューで、[Non-RAID Physical Disks (非RAID物理ディスク)] にディスクが正しく表示されていることを確認します。
- 注
AXIS S1116 MT Recorderでは、追加のドライブ1台用の物理スペースしかないため、RAID 0とRAID 1のみを使用できます。
インテル (R) ラピッドストレージテクノロジーメニューで、[Create RAID Volume (RAIDボリュームの作成)] を選択し、Enterキーを押します。.
ボリュームの名前を入力します。
RAIDレベルを選択します。
[RAID Level (RAIDレベル)] を選択し、Enterキーを押します。.
ポップアップダイアログで、使用するRAIDレベルを選択し、Enterキーを押します。.
ボリュームで使用するディスクを選択します。
ディスクを選択し、Enterキーを押します。.
[X] を選択すると、このディスクがボリュームに含まれます。
使用するすべてのディスクを選択するまで、この手順を繰り返します。
特に指定がない限り、[Stripe Size (ストライプサイズ)] と [Capacity (容量)] はデフォルト値のままにします。
[Create Volume (ボリュームの作成)] を選択し、Enterキーを押します。.
インテル (R) ラピッドストレージテクノロジーメニューの [RAID Volumes (RAIDボリューム)] に、新しく作成されたRAIDボリュームが表示されます。
F4 キーを押します。. [Yes (はい)] を選択し、Enterキーを押して 設定を保存し、UEFIメニューに戻ります。
CTRL + ALT + DELETEキーを同時に押して、 デバイスを再起動します。
Windows®でRAIDボリュームを設定する
[スタート] メニューのWindows®シンボルを右クリックし、[Disk Management (ディスクの管理)] を選択します。
[Initialize Disk (ディスクの初期化)] ウィンドウが表示されます。 デフォルトでは、ディスクが選択されており、GPTがパーティションスタイルとして選択されています。 [OK] をクリックします。
黒いバーが付いた新しく初期化されたディスクを右クリックし、[New Simple Volume (新しいシンプルボリューム)] を選択します。
設定が完了するまで、[Next (次へ)] をクリックします。
[Finish (完了)] をクリックします。 自動フォーマットが終わると、ディスクの管理に拡張ボリュームが表示されます。拡張されたボリュームを使用する準備ができました。
トラブルシューティング
現在のBIOSのバージョンを確認する
装置のトラブルシューティングを行う際は、常に現在のBIOSのバージョンを確認してください。 装置のBIOSが最新バージョンでない場合は、アップグレードすることをお勧めします。 最新バージョンには、問題の修正が含まれていることがあります。
現在のBIOSを確認するには:
装置の電源を入れます。
Axisスプラッシュ画面が表示されるまで待ちます。 スプラッシュ画面の上側にバージョン番号が表示されます。
システムリカバリの実行
外部リカバリ
装置で完全なシステム障害が発生した場合は、回復イメージを使用してWindows®システムを再構築する必要があります。 AXISリカバリキットをダウンロードするには、AXISテクニカルサポートに連絡し、装置のシリアル番号を入力してください。
AXIS Recovery KitとAXIS ISOをUSBツールにダウンロードします。
USBドライブをコンピュータに挿入します。
16 GB ~ 32 GB以上のUSBドライブを使用します。
USBドライブがフォーマットされ、既存のデータはすべて消去されます。
AXIS ISOからUSBツールを実行し、画面の指示に従います。
USBドライブへのデータの書き込みには約10 ~ 15分かかります。
ISOからUSBへのツールが完成したら、USBドライブを取り出して装置に接続します。
装置を起動し、AXISスプラッシュ画面が表示される前に F12キーを押します。. 装置の起動が速いため、F12 キーを繰り返しタップすることをお勧めします。
USBドライブに移動し、Enterキーを押します。. システムがAXISリカバリキットで起動します。
たとえば、「UEFI: Sandisk」などと表示されます。
[Reinstall Operating System (オペレーティングシステムの再インストール)] をクリックします。
リカバリが完了するまでに約10~15分かかります。 詳細な手順については、回復キットのダウンロードを参照してください。
AXIS Camera Stationのトラブルシューティング
AXIS Camera Stationのトラブルシューティング方法については、AXIS Camera Stationのユーザーズマニュアルを参照してください。
製品の概要
フロントサイドとリアサイド
- ハードドライブスロット
- ユニバーサルオーディオジャック
- USB 3.1 Type-C
- USB 3.1
- SDカードリーダー
- ドライブ状態LED
- システム電源LED/電源ボタン
- USB 3.1 Type-C/DisplayPort™
- リモート電源スイッチコネクター
- シリアルポート
- イーサネット (RJ45) 1 GbE
- イーサネット (RJ45) 10 GbE
- 電源コネクタ
- 電源ケーブルロック
仕様
NICインジケーター
LED | 説明 |
リンクインジケーターとアクティビティインジケーターが消灯 | NICはネットワークに接続されていません。 |
リンクインジケーターが緑色で、アクティビティインジケーターが緑色で点滅 | NICは最大ポート速度で有効なネットワークに接続され、データが送受信されています。 |
リンクインジケーターが黄色で、アクティビティインジケーターが緑色で点滅 | NICは最大ポート速度より低い速度で有効なネットワークに接続され、データが送受信されています。 |
リンクインジケータが緑色で、アクティビティインジケータが消灯 | NICは最大ポート速度で有効なネットワークに接続され、データは送受信されていません。 |
リンクインジケータが黄色で、アクティビティインジケータが消灯 | NICは最大ポート速度より低い速度で有効なネットワークに接続され、データは送受信されていません。 |
リンクインジケータが緑色で点滅し、アクティビティインジケータが消灯 | NICはNIC設定ユーティリティによって識別できます。 |
電源ユニットのインジケーター
LED | 説明 |
緑色 | 有効な電源がPSUに接続され、PSUが動作可能です。 |
黄色の点滅 | PSUに問題があることを示します |
点灯していない | 電源が接続されていません。 |
緑色の点滅 | PSUのファームウェアの更新時、PSUハンドルが緑色で点滅します。 注意: ファームウェアの更新時には、電源ケーブルを外したり、PSUを抜いたりしないでください。 ファームウェアの更新が中断された場合、PSUは機能しません。 |
緑色で点滅し、消灯 | PSUをホットプラグで接続したとき、PSUハンドルが4Hzのペースで5回緑色で点滅し、消灯します。 これは、効率、機能セット、健全性、または対応する電圧に関するPSUの不一致を示しています。 注意
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