デバイスについて
AXIS S3008 Recorder は、コンパクトなネットワークビデオレコーダーで、簡単に設置できるPoEスイッチが内蔵されています。 この装置には、監視グレードのハードドライブが搭載されています。 また、ビデオ映像を簡単にエクスポートできるUSBポートも搭載しています。 レコーダーには3種類のモデルがあり、それぞれ2 TB、4 TBまたは8 TBのハードドライブを内蔵しています。
レコーダーには何台のカメラを接続することができますか?
レコーダーのPoEスイッチには、最大8台の装置を接続できます。
レコーダーはカメラにどれぐらいの電力を供給できますか?
- Power over Ethernet (PoE) には以下の制限があります。
レコーダーは、PoEで最大8台までの装置に電力を供給することができます。
使用可能な合計電力量:
2 TBおよび4 TB: 65 W
8 TB: 60 W
各ネットワークポートは、PoEポート (PSE) で最大15.4 W (PoE Class 3) をサポートし、カメラ側 (PD) で12.95 Wに対応しています。
スイッチは、接続された装置のPoE Classに基づいてPoE電力を割り当てます。
ブラウザーサポート
Windows®
ChromeTM (推奨)
Firefox®
Edge®
OS X®
ChromeTM (推奨)
Safari®
その他
ChromeTM
Firefox®
装置の使用方法の詳細については、ドキュメンテーション | Axis Communicationsでマニュアルを参照してください。
推奨されるブラウザーの詳しい情報については、Axis OS ブラウザーサポート | Axis Communicationsにアクセスしてください。
設置
プレビューモード
プレビューモードは、設置担当者が設置中にカメラビューを微調整する際に最適です。 プレビューモードでは、カメラビューにアクセスするのにログインする必要はありません。 このモードは、装置の電源投入から一定時間、工場出荷時の設定状態でのみ使用できます。
はじめに
Axis S3008 Recorder は、AXIS Companion のビデオ管理ソフトウェアバージョン4で使用されます。
AXIS Companionを使用して作業を始める
- 注
システムの設定を行うときはインターネットアクセスが必要です。
- インストールの概要:
システムのインストールの結果 :
すべてのAxisデバイスでファームウェアがアップグレードされます。
デバイスのパスワードが設定されます。
デフォルト設定によって録画が有効になっています。
リモートアクセスが有効になっています。
MyAxisアカウントを登録する
axis.com/my-axis/loginでMyAxisアカウントを登録します。
多要素認証 (MFA) をアクティブにすることで、MyAxisアカウントの安全性を高くすることができます。 MFAは、ユーザーの身元を確認するために別の確認レイヤーを追加するセキュリティシステムです。
- MFAをアクティブにする
MyAxisの認証情報を使用してログインします。
に移動し、[Account settings (アカウント設定)] を選択します。
[Security settings (セキュリティ設定)] をクリックします。
2段階認証をオンにします。
- ログインページにリダイレクトされます。
MyAxisの認証情報を使用してログインします。
- MFAがアクティブになりました。
- 以下の方法でMFAがアクティブな場合にログインします。
MyAxisアカウントにログインします。
- メールが送信されます。
電子メールを開き、[Authenticate (認証)] をクリックします。
- 電子メールを受信しなかった場合は、迷惑メールフォルダー内にあるかどうかを確認してください。 そこに電子メールがない場合は、ITサポートにお問い合わせください。
ハードウェアのインストール
カメラのハードウェアをインストールします。
LANポート経由でレコーダーをネットワークに接続します。
- 注
レコーダーがない場合、ビデオを録画するにはSDカードを備えたカメラが必要です。
カメラをレコーダー内蔵のPoEスイッチまたは外部PoEスイッチに接続します。
コンピューターをレコーダーと同じネットワークに接続します。
電源をレコーダーに接続します。
- 重要
まずレコーダーに電源コードを接続し、電源ケーブルをコンセントに接続する必要があります。
録画やカメラが起動するまで数分間待ってから、続行してください。
オーバーヒートを避けるため、換気の良い環境にレコーダーを置き、レコーダーの周りに十分なスペースを確保してください。
デスクトップアプリをインストールする
axis.com/products/axis-companionに移動し、[Download (ダウンロード)] をクリックして、Windows用のAXIS Companionバージョン4をダウンロードします。
設定ファイルを開き、ウィザードに従います。
MyAxisアカウントでサインインします。
サイトを作成する
サイトは、監視ソリューション (たとえば、店舗内のすべてのカメラ) への入り口です。 1つのMyAxisアカウントで複数のサイトを追跡できます。
AXIS Companionの以前のバージョンを使用していた場合、作成したサイトはAXIS Companionバージョン4のサイトのリストに表示されません。また、対応していない装置がある可能性もあります。 詳細については、「AXIS Companion Classicからバージョン4への移行」を参照してください。
AXIS Companionデスクトップアプリを起動します。
MyAxisアカウントでサインインします。
[Create new site (新しいサイトを作成)] をクリックします。
サイトの名前を指定し、会社名を入力します。
[Next] (次へ)] をクリックします。
サイトに追加する装置を選択します。
[Next] (次へ)] をクリックします。
パスワードを入力します。
このパスワードは、装置のWebページやAXIS Companionモバイルアプリのオフラインモードにアクセスするために使用します。
[Next] (次へ)] をクリックします。
[ Ready to install (インストールの準備完了)] ページでは、[Offline mode (オフラインモード)] と [Upgrade firmware (ファームウェアのアップグレード)] がデフォルトでオンになっています。 オフラインモードにアクセスしたり、装置を最新のファームウェアバージョンにアップグレードしたりしない場合は、これらをオフにすることができます。
[Install (インストール)] をクリックし、AXIS Companionが装置を設定するまで待ちます。
設定の完了までに数分かかる場合があります。
モバイルアプリをインストールする
AXIS Companionモバイルアプリを使用すると、どこからでも装置や録画にアクセスできます。 また、不審なイベントが発生した場合や、インターカムから誰かが呼び出しを行った場合にも、通知を受け取ることができます。
Android版
[Download (ダウンロード)] をクリックするか、次のQR Codeをスキャンします。
iOS版
[Download (ダウンロード)] をクリックするか、次のQR Codeをスキャンします。
AXIS Companionアプリを開き、Axisの認証情報を使用してログインします。
MyAxisアカウントをお持ちでない場合は、axis.com/my-axisにアクセスして新しいアカウントを登録できます。
装置インターフェース
装置インターフェースにアクセスするには、Webブラウザーで装置のIPアドレスを入力します。
メインメニューの表示/非表示を切り取ります。 製品のヘルプにアクセスします。 言語を変更します。 ライトテーマまたはダークテーマを設定します。 ユーザーメニューは以下を含みます。
コンテキストメニューは以下を含みます。
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ステータス
時刻同期ステータス
装置がNTPサーバーと同期しているかどうかや、次の同期までの残り時間など、NTP同期情報を表示します。 NTP settings (NTP設定): クリックすると、NTPの設定を変更できる [Date and time (日付と時刻)] のページに移動します。 |
装置情報
ファームウェアのバージョンとシリアル番号を含む装置情報を表示します。 ファームウェアのアップグレード: クリックすると、[Maintenance (メンテナンス)] ページに移動し、ファームウェアのアップグレードができるようになります。 |
Connected clients (接続されたクライアント)
View details (詳細を表示): クリックして、装置に接続されているすべてのクライアントを表示します。 |
アプリ
Add app (アプリの追加): クリックして新しいアプリをインストールします。 Find more apps (さらにアプリを探す): クリックしてAxisアプリのオーバービューページに移動します。 Allow unsigned apps (署名なしアプリを許可): 署名なしアプリのインストールを許可するには、オンにします。 注 複数のアプリを同時に実行すると、装置のパフォーマンスが影響を受ける可能性があります。 アプリ名の横にあるスイッチを使用して、アプリを起動または停止します。 Open (開く): クリックしてアプリの設定にアクセスします。 利用可能な設定は、アプリケーションよって異なります。 一部のアプリケーションでは設定が設けられていません。 コンテキストメニューに、以下のオプションが1つ以上含まれていることがあります。
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システム
日付と時刻
時刻の形式は、Webブラウザーの言語設定によって異なります。 注 装置の日付と時刻をNTPサーバーと同期することをお勧めします。 Synchronization (同期): 装置の日付と時刻を同期するオプションを選択します。
注 システムは、すべての録画、ログ、およびシステム設定で日付と時刻の設定を使用します。 |
ネットワーク
IPv4
Assign IPv4 automatically (IPv4自動割り当て): ネットワークルーターに自動的に装置にIPアドレスを割り当てさせる場合に選択します。 ほとんどのネットワークでは、自動IP (DHCP) をお勧めします。 IP address (IPアドレス): 装置の固有のIPアドレスを入力します。 孤立したネットワークの内部であれば、アドレスの重複がないことを条件に、静的なIPアドレスを自由に割り当てることができます。 アドレスの重複を避けるため、静的なIPアドレスを割り当てる前に、ネットワーク管理者に連絡することを推奨します。 Subnet mask (サブネットマスク): サブネットマスクを入力して、ローカルエリアネットワーク内部のアドレスを定義します。 ローカルエリアネットワークの外部のアドレスは、ルーターを経由します。 Router (ルーター): さまざまなネットワークやネットワークセグメントに接続された装置を接続するために使用するデフォルトルーター (ゲートウェイ) のIPアドレスを入力します。 |
IPv6
Assign IPv6 automatically (IPv6自動割り当て): IPv6をオンにし、ネットワークルーターに自動的に装置にIPアドレスを割り当てさせる場合に選択します。 |
Hostname (ホスト名)
Assign hostname automatically (ホスト名自動割り当て): ネットワークルーターに自動的に装置にホスト名を割り当てさせる場合に選択します。 Hostname (ホスト名): 装置にアクセスする別の方法として使用するホスト名を手動で入力します。 ホスト名は、サーバーレポートとシステムログで使用されます。 使用できる文字は、A~Z、a~z、0~9、-、_です。 |
DNS servers (DNSサーバー)
Assign DNS automatically (DNS自動割り当て): DHCPサーバーに自動的に装置に検索ドメインとDNSサーバーアドレスを割り当てさせる場合に選択します。 ほとんどのネットワークでは、自動DNS (DHCP) をお勧めします。 Search domains (検索ドメイン): 完全修飾でないホスト名を使用する場合は、[Add search domain (検索ドメインの追加)] をクリックし、装置が使用するホスト名を検索するドメインを入力します。 DNS servers (DNSサーバー): [Add DNS server (DNSサーバーを追加)] をクリックして、DNSサーバーのIPアドレスを入力します。 このサーバーは、ホスト名からローカルネットワーク上のIPアドレスへの変換を行います。 |
ネットワーク検出プロトコル
Bonjour®: オンにすると、ネットワーク上で自動検出が可能になります。 Bonjour name (Bonjour名): ネットワークで表示されるフレンドリ名を入力します。 デフォルト名は装置名とMACアドレスです。 UPnP®: オンにすると、ネットワーク上で自動検出が可能になります。 UPnP name (UPnP名): ネットワークで表示されるフレンドリ名を入力します。 デフォルト名は装置名とMACアドレスです。 WS-Discovery: オンにすると、ネットワーク上で自動検出が可能になります。 |
One-Click Cloud Connection (ワンクリッククラウド接続)
One-Click cloud connection (O3C) とO3Cサービスを共に使用すると、インターネットを介して、ライブビデオや録画ビデオにどこからでも簡単かつ安全にアクセスできます。 詳細については、axis.com/end-to-end-solutions/hosted-servicesを参照してください。 Allow O3C (O3Cを許可):
Proxy settings (プロキシ設定): 必要な場合は、プロキシサーバーに接続するためのプロキシ設定を入力します。 Host (ホスト): プロキシサーバーのアドレスを入力します。 Port (ポート): アクセスに使用するポート番号を入力します。 Login (ログイン) とPassword (パスワード): 必要な場合は、プロキシサーバーのユーザー名とパスワードを入力します。 Authentication method (認証方式)
Owner authentication key (OAK) (所有者認証キー、OAK): [Get key (キーを取得)] をクリックして、所有者認証キーを取得します。 これは、装置がファイアウォールやプロキシを介さずにインターネットに接続されている場合にのみ可能です。 |
Power over Ethernet
Allocated power (割り当てられた電力): 現在割り当てられているワット数 (W)。 Total PoE consumption (合計PoE消費電力): 消費されるワット数 (W)。 Keep PoE active during recorder restart (レコーダーの再起動中もPoEを常にアクティブにする): レコーダーの再起動時に接続されたデバイスに電源を供給するには、オンにします。 Used space (使用中容量): 使用されているスペースの割合。 Free space (空き容量): 録画に使用できる容量の割合。 Free space (空き容量): ディスク容量はメガバイト (MB)、ギガバイト (GB)、テラバイト (TB) で表示されます。 Disk status (ディスクステータス): ディスクの現在のステータス。 Disk temperature (ディスク温度): 現在の動作温度です。 PoE: 各ポートのPoEをオンまたはオフにします。 装置を接続すると、以下の情報が表示されます。
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セキュリティ
証明書
証明書は、ネットワーク上の装置の認証に使用されます。 この装置は、次の2種類の証明書をサポートしています。
以下の形式がサポートされています:
重要 装置を工場出荷時の設定にリセットすると、すべての証明書が削除されます。 プリインストールされたCA証明書は、再インストールされます。 リスト内の証明書をフィルターします。 証明書の追加: クリックして証明書を追加します。 コンテキストメニューは以下を含みます。
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IEEE 802.1x
IEEE 802.1xはポートを使用したネットワークへの接続を制御するIEEEの標準規格で、有線およびワイヤレスのネットワーク装置を安全に認証します。 IEEE 802.1xは、EAP (Extensible Authentication Protocol) に基づいています。 IEEE 802.1xで保護されているネットワークにアクセスするネットワーク装置は、自己の証明を行う必要があります。 認証は認証サーバーによって行われます。認証サーバーは通常、FreeRADIUSやMicrosoft Internet Authentication ServerといったRADIUSサーバーです。 証明書 CA証明書なしで設定されている場合、サーバー証明書の検証は無効になり、装置は接続先のネットワークに関係なく自己の認証を試みます。 証明書を使用する場合、Axisの実装では、装置と認証サーバーは、EAP-TLS (Extensible Authentication Protocol - Transport Layer Security) を使用してデジタル証明書で自己を認証します。 装置が証明書で保護されたネットワークにアクセスできるようにするには、署名されたクライアント証明書を装置にインストールする必要があります。 Client certificate (クライアント証明書): IEEE 802.1xを使用するクライアント証明書を選択します。 認証サーバーは、この証明書を使用してクライアントの身元を確認します。 CA certificate (CA証明書): 認証サーバーの身元を確認するためのCA証明書を選択します。 証明書が選択されていない場合、装置は、接続されているネットワークに関係なく自己を認証しようとします。 EAP identity (EAP識別情報): クライアント証明書に関連付けられているユーザーIDを入力します。 EAPOL version (EAPOLのバージョン): ネットワークスイッチで使用されるEAPOLのバージョンを選択します。 Use IEEE 802.1x (IEEE 802.1xを使用): IEEE 802.1xプロトコルを使用する場合に選択します。 |
カスタム署名されたファームウェア証明書
Axisのテストファームウェアまたは他のカスタムファームウェアを装置にインストールするには、カスタム署名付きファームウェア証明書が必要です。 証明書は、ファームウェアが装置の所有者とAxisの両方によって承認されたと証明します。 ファームウェアは、一意のシリアル番号とチップIDで識別される特定の装置でのみ実行できます。 Axisが署名を行う鍵を保有しているため、カスタム署名付きファームウェア証明書はAxisのみが作成できます。 [Install (インストール)] をクリックして、証明書をインストールします。 ファームウェアをインストールする前に、証明書をインストールする必要があります。 |
ユーザー
Add user (ユーザーを追加): クリックして、新規ユーザーを追加します。 最大100人のユーザーを追加できます。 Username (ユーザー名): 一意のユーザー名を入力します。 New password (新しいパスワード): ユーザーのパスワードを入力します。 パスワードの長は1~64文字である必要があります。 印刷可能なASCII文字 (コード32~126) のみを使用できます。これには、英数字、句読点、および一部の記号が含まれます。 Repeat password (パスワードの再入力): 同じパスワードを再び入力します。 Role (役割):
コンテキストメニューは以下を含みます。 Update user (ユーザーの更新): ユーザーのプロパティを編集します。 ユーザーの削除 (Delete user): ユーザーを削除します。 rootユーザーは削除できません。 |
ストレージ
Onboard storage (オンボードストレージ)
Unmount (マウント解除): 装置をシステムから切断する前にクリックします。 進行中のすべての録画が停止されます。 Write protect (書き込み禁止): 書き込み保護をオンにして、ストレージ装置が上書きされないように保護します。 Autoformat (自動フォーマット): ディスクはext4ファイルシステムを使用して自動的にフォーマットされます。 |
ログ
レポートとログ
Reports (レポート)
ログ
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ネットワークトレース
重要 ネットワークトレースファイルには、証明書やパスワードなどの機密情報が含まれている場合があります。 ネットワークトレースファイルはネットワーク上のアクティビティを録画するので、トラブルシューティングに役立ちます。 秒または分でトレースの期間を選択し、[ダウンロード] をクリックします。 |
リモートシステムログ
syslogはメッセージログ作成の標準です。 これによって、メッセージを生成するソフトウェア、メッセージを保存するシステム、およびそれらを報告して分析するソフトウェアを分離することができます。 各メッセージには、メッセージを生成したソフトウェアの種類を示す設備コードがラベル付けされ、重大度レベルが割り当てられます。 Server(サーバー): クリックして新規サーバーを追加します。 Host (ホスト): サーバーのホスト名またはIPアドレスを入力します。 Format (形式): 使用するsyslogメッセージの形式を選択します。
Protocol (プロトコル): 使用するプロトコルとポートを選択します。
重大度: トリガー時に送信するメッセージを選択します。 CA証明書設定: 現在の設定を参照するか、証明書を追加します。 |
SSHサーバー
SSH (Secure Shell): オンにすると、ユーザーは安全にログオンして、ネットワーク経由でシェルやネットワークサービスを実行できます。 |
保守
Restart (再起動): 装置を再起動します。 再起動しても、現在の設定には影響がありません。 実行中のアプリケーションは自動的に再起動されます。 Restore (リストア): ほとんどの設定が工場出荷時の値に戻ります。 その後、装置とアプリを再設定し、プリインストールしなかったアプリを再インストールし、イベントやPTZプリセットを再作成する必要があります。 重要 復元後に保存される設定は以下の場合のみです。
Factory default (工場出荷時設定): すべての設定を工場出荷時の値に戻します。 その後、装置にアクセス可能なIPアドレスをリセットする必要があります。 注 検証済みのファームウェアのみを装置にインストールするために、すべてのAxisの装置ファームウェアにデジタル署名が付け加えられます。 これによって、Axis装置の全体的なサイバーセキュリティの最低ラインがさらに上がります。 詳細については、axis.comでホワイトペーパー「署名済みファームウェア、セキュアブート、およびプライベートキーのセキュリティ」を参照してください。 Firmware upgrade (ファームウェアのアップグレード): 新しいファームウェアバージョンにアップグレードします。 新しいファームウェアには、機能の改善やバグの修正、まったく新しい機能が含まれています。 常に最新のリリースを使用することをお勧めします。 最新のリリースをダウンロードするには、axis.com/supportに移動します。
Firmware rollback (ファームウェアのロールバック): 以前にインストールされたファームウェアバージョンに戻します。 |
装置を構成する
電力の割り当て
レコーダーはポートごとに一定の電力を確保しています。 予約電力の合計は合計電力容量を超えることはできません。 レコーダーが使用可能な電力以上の電力を確保しようとした場合、ポートには電力が供給されません。 これにより、接続されているすべての装置に確実に電源が供給されるようになります。
- PoE電源は、次の方法で接続されている装置に割り当てることができます。
PoE Class — 各ポートは、接続された装置のPoE Classに従って、自動的に確保する電力量を決定します。
LLDP — 各ポートは、LLDPプロトコルを使用してPoE情報を交換することによって、確保する電力量を決定します。
- 注
LLDPを使用した電源の割り当ては、ファームウェア9.80、またはそれ以降の対応している装置、およびファームウェア 10.2以降のAXIS S3008 Recorderでのみ機能します。
LLDPは常にAXIS S3008 Recorderでアクティブとなりますが、接続された装置でアクティブにされている必要があります。 接続された装置でLLDPがオフになっている、または対応していない場合は、代わりにPoE Classの確保が使用されます。
- PoE装置でLLDPをオンにするには、以下を参照してください。
装置のWebページを開きます。
Settings (設定) > System (システム) > Plain config (プレーン設定) > Network (ネットワーク)に移動します。
LLDP POE配下でLLDP Send Max PoE (LLDPで最大PoEを送信) チェックボックスを選択します。
Example
この例では、AXIS S3008 Recorderの合計電源容量は 65 Wです。
PoE Class 2装置。 要求する電力は7 Wですが、実際消費する電力は5 Wです。
PoE Class 3装置。 要求する電力は15.5 Wですが、実際消費する電力は7.5 Wです。
確保する電力。
実際の消費電力。
PoE Classによる電力の割り当て
確保する電力 | 実際の消費電力 |
各ポートは、装置のPoE Classに従って電力量を確保します。
レコーダーは、2つのPoE Class 3装置と4つのPoE Class 2装置に電力を供給できます。
確保可能な最大電力は (2 x 15.5) + (4 x 7) =59 W です。
実際に消費される電力は、(2 x 7.5) + (4 x 5) = 35 W です。
LLDPによる電力配分
LLDP による電力配分では、ネットワークケーブル上で発生し得る最悪のケースの電力損失を見込んで余分に供給されます。
PoE Class | 1 | 2 | 3 |
最大電力カメラ | 3.84 | 6.49 | 12.95 |
最悪の場合に備えた電源損失ケーブル | 0.14 | 0.41 | 1.92 |
レコーダーに必要となる電力 | 3.98 | 6.90 | 14.87 |
クラス最大の電力 | 4.00 | 7.00 | 15.40 |
レコーダーで確保する電力 | 4 W | 7 W | 15.5 W |
確保する電力 | 実際の消費電力 |
最大電力は、接続された装置によって決まります。
各ポートは、装置の最大PoE電力消費量に従って電力量を確保します。
最大電力要件が制限の範囲内である場合、レコーダーは最大8つの装置に電力を供給できます。
LLDPを使用したPoE Class 3の装置8 台が確保する合計電力は、(8 x 7.5) = 60 Wです。
LLDPを使用したPoE Class 3の装置8 台が実際に消費する電力は、(8 x 7) = 56 Wです。
これにより、PoE容量の割り当て量を厳格にすることで、接続する装置の数を増やすことができます。
製品の概要
- USBポート
- ステータスLED
- 電源ボタン
- ハードドライブLED
- アラームブザー
- ハードドライブ
- アース
- コントロールボタン
- LANポート
- PoEポート (×8)
- 電源入力
電源ボタン
レコーダーをシャットダウンするには、電源ボタンを長押しすると、簡単な音が鳴ります。
ブザーを無音にするには、電源ボタンを少し押します。
コントロールボタン
- コントロールボタンは、以下の用途で使用します。
製品を工場出荷時の設定にリセットする。レコーダーをハードリセットするを参照してください
AXIS Video Hosting Systemサービスに接続する。 接続するには、ステータスLEDが緑色に点滅するまで約3秒間ボタンを押し続けます。
トラブルシューティング
ステータスLEDは、以下の情報を提供します :
ステータスLED | 説明 |
緑 | レコーダーがオンになっており、ステータスは正常です。 |
オレンジ | レコーダーの起動中か、ファームウェアのアップグレード中です。 LEDインジケーターが緑色になるまで待機してください。 |
赤 | これは、PoEの予算を超えたことを意味している場合があります。 装置をレコーダーに接続したばかりの場合は、もう一度削除してみてください。 PoEに関する制約事項の詳細については、レコーダーはカメラにどれぐらいの電力を供給できますか?を参照してください。 |
ハードドライブLEDは、以下の情報を提供します。
ハードドライブLED | 説明 |
緑 | データがハードドライブに書き込まれると、LEDは緑色に点滅します。 |
赤 | 録画中断が発生しました。 詳細については、[System (システム)] > [Storage (ストレージ)] にアクセスしてください。 |
この理由でブザーは次のように聞こえます。
PoE供給容量を超過しています。 装置をレコーダーに接続したばかりの場合は、もう一度削除してみてください。 PoEに関する制約事項の詳細については、レコーダーはカメラにどれぐらいの電力を供給できますか?を参照してください。
- 注
電源ボタンを短く押して、ブザーを止めることができます。
レコーダーがシャットダウンします。
レコーダーが深刻なオーバーヒート状態になっています。
技術的な問題、ヒント、解決策
問題 | 解決策 |
録画が利用できません。 | 一般的な問題を解決するに移動します。 |
カメラに接続できません。 | 一般的な問題を解決するに移動します。 |
エラー通知が表示されます: 「接続できません」 | 一般的な問題を解決するに移動します。 |
モバイルアプリに自分のサイトが表示されません。 | AXIS Companionモバイルアプリのバージョンが4であることを確認してください。 |
一般的な問題を解決する
再起動、デバイスの設定またはリセットを行う前に、システムレポートを保存することをお勧めします。
システムレポートを保存するを参照してください。
カメラとレコーダーに電力が供給されていることを確認します。
インターネットに接続されていることを確認します。
ネットワークが動作していることを確認します。
リモートでない場合は、カメラがコンピューターと同じネットワークに接続されていることを確認します。
- まだ動作しませんか?
カメラ、レコーダー、およびAXIS Companionデスクトップアプリに最新のファームウェアとソフトウェア更新プログラムがインストールされていることを確認してください。
「ファームウェアをアップグレードする」を参照してください。
AXIS Companionデスクトップアプリを再起動します。
カメラとレコーダーを再起動します。
- まだ動作しませんか?
カメラとレコーダーのハードリセットを行って、完全に工場出荷時の設定に戻します。
レコーダーをハードリセットするを参照してください。
リセットしたカメラをもう一度サイトに追加します。
- まだ動作しませんか?
最新のドライバーを使用してグラフィックカードをアップデートしてください。
- まだ動作しませんか?
システムレポートを保存し、Axisのテクニカルサポートに連絡してください。
システムレポートを保存するを参照してください。
ファームウェアをアップグレードする
新しいファームウェアの更新により、最新の改善された一連の機能、機能、およびセキュリティ強化が提供されます。
リーダーデバイスのウェブページに移動します。
System (システム) > Maintenance (メンテナンス) に移動し、Firmware upgrade (ファームウェアのアップグレード)でUpgrade (アップグレード)をクリックします。
画面上の指示に従ってください。
レコーダーをハードリセットする
レコーダーは電源がオンになっている間は慎重に動かしてください。 突然動かしたり衝撃を与えたりすると、ハードドライブが破損する場合があります。
- ハードリセットを行うと、IPアドレスを含むすべての設定がリセットされます。
- ハードリセットを行っても、録画は削除されません。
レコーダーの電源を切る:
レコーダーの前面にある電源ボタンを、ビープ音が聞こえるまで4~5秒間押し続けます。
レコーダーがオフになるまで待ってから、裏返してコントロールボタンにアクセスします。
コントロールボタンを押し続けます。 電源ボタンを押して放し、レコーダーを起動します。 コントロールボタンを15~30秒間押し、LEDインジケーターがオレンジ色に光ったらリセットボタンを放します。
レコーダーを所定の場所に慎重に戻します。
プロセスが完了すると、ステータスLEDが緑色に変わります。 これで本製品は工場出荷時の設定にリセットされました。 ネットワーク上に利用可能なDHCPサーバーがない場合、デフォルトのIPアドレスは
192.168.0.90
になります。レコーダーに接続されている装置をリセットします。
ハードドライブが暗号化されている場合は、レコーダーをリセットしてから手動でマウントする必要があります。
装置のWebページに移動します。
[System (システム)] > [Storage (ストレージ)] に移動し、[Mount (マウント)] をクリックします。
ハードドライブを暗号化する際に使用する暗号化パスワードを入力します。
製品のWebページにログインできません。
設定中に製品のパスワードを設定し、後でその製品をサイトに追加した場合、設定済みのパスワードでは製品のWebページにログインできなくなります。 これは、AXIS Companionソフトウェアによってサイト内のすべての装置のパスワードが変更されるためです。
サイト内の装置にログインするには、ユーザー名rootとサイトのパスワードを入力します。
すべての録画を消去する方法
装置のWebページ > [System (システム) ] > [Storage (ストレージ)] に移動し ます。
[Format (フォーマット)] を選択し、[Use tool (ツールを使用)] をクリックします。
- 注
この手順では、ハードドライブからすべての録画が消去されますが、レコーダーとサイトの設定は変更されません。
システムレポートを保存する
AXIS Companionでは、 > [Save system report (システムレポートを保存)] を参照してください。
Axisヘルプデスクに新しいサポート案件を登録する際には、システムレポートを添付してください。
さらに支援が必要ですか?
参考リンク
サポートに問い合わせる
axis.com/supportでサポートに問い合わせます。